金製 耳飾り

今月末開催・展示会出品商品のご紹介です。

4. 金製 耳飾り
イラン・スワート遺跡出土
紀元前 3 – 後 1 世紀
⌀ 1.8 cm

( 御売約 )

スワート遺跡出土の書き記しがどこまで正確なものかは判りませんが、ギリシャ・ヘレニズム時代の金製耳飾りはオクサス地方からも出土遺例があるようです。金板を環状につくった意匠は三日月の形。

本品のように手放しがたいと思える物を約50点出品します。

古美術展示即売会 あなぐり
会期 : 2021.02.27 ( 土 )- 28( 日 )
時間 : 両日ともに11:00 – 18:00
会場 : 東京・神楽坂 "BOOTLEG gallery"
出展者 : IMADO . うまのほね . 古美術花元 . 書肆逆光 . 志村道具店 . トトトト . toripie . 南方美術店

企画展出品商品のご購入は会場のみ、会期終了後には通販可能な商品もありますのでお問合せ下さい。
( 各店舗ごとに対応は異なります。)

ローマングラス玉状水注

古来から瑠璃と呼んで好まれたラピスラズリの色にはその原石を見ると様々な色相があるように思えますが、中には"瑠璃"と云うには辻褄を合わせたような何かを欠いた色もあり、ローマングラスではいつ以来かと惚れ込んでいます。

青色の有色ガラスでもコバルトに酸化銅を加えて発色させた瑠璃色のようで、素軽いガラスの器体全体が青に美しく染められています。常から瑠璃と呼んで尊重している色についてあまり深く考えずにいたところに唐突に滑り込んできたものという印象ですが、ギリシア陶器を範型とした三つ葉形の注ぎ口も形状の魅力です。

器体は破損した状態で三々五々に出土したと思われ、繋ぎ目が広範囲に見られます。一部呼び継ぎによって補完された箇所があるのは惜しまれますが、鑑賞性は未だ失っていないと感じます。その他、薄い銀化と結晶化したカルシウムの成分による白い付着物があります。

ローマングラス玉状水注 / 御売約
東地中海沿岸部 紀元 1 – 2 世紀
⌀ 4 cm – H 4.5 cm

南イタリア赤像式オイノコエ

紀元前・ギリシア壺の一種で、葡萄酒を杯に注ぐために作られた《 オイノコエ 》と呼ばれる古代陶器です。小型は捧げものに使われたともされますが、三つ葉形の口縁部を特徴とした可愛らしい小型注器で、嬉しいことに絵に魅力を感じる佳品を入手することが出来ました。

紙が発明される以前、未だ芸術がさまざまな表現の手段を索めている頃に陶器は重要な作品形態であったと想像しますが、一部の作品に絵師や陶工の署名が入れられていることにも感銘を受けます。こちらは無銘で赤像式( 赤絵式 )の簡略的な絵による作品ですが、把手を有する器形のまとまりを含め鑑賞は止みそうもなく、久々に所有意欲を昂らせてくれた小品でもあります。

状態総じて良好です。

南イタリア赤像式オイノコエ / 御売約
イタリア・アプリア製
紀元前 5 – 4 世紀
高 5.6 cm

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( 送料込み )

切子ガラス小瓶

西アジアから中国の宋王朝に運ばれたガラスの中にイスラームガラスの小瓶がある。主にはバラ水を容れて運ばれて来たことが『 宋史 』に記されていて、イスラムに於いては宗教儀式に用いるための聖水として、あるいは飲用,薬用,香水等──意外と言うべきか、バラ水は現在と余り変わらない使い途であったという事が分かります。

ガラス史の英文を苦労しながら読むと、イスラムの場合、ガラスは飲料を飲むために作られた物が大抵で、それは陶器が発達したためにガラスの役割が変化したことを意味しているとされている。切子装飾のあるガラスは豪奢だからと、使い終ったシャネルの香水瓶のようなものと言うには語弊があるのでしょうが、手間を加えたものには少なからず付加価値があったと考えられそうです。

植物灰のソーダガラスによる無色に近い失透性の淡緑色、宙吹きで作った厚手のガラスに幾何学的な切子( カット )が施されています。東博の収蔵品と類似する小品ですが、こちらは頸部欠損、その他細かな欠け等あります。

切子ガラス小瓶( 9 – 11 世紀頃 )高 4 cm / 御売約済み

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青銅小品

ローマ人の白い袈裟を纏った石膏像など見ると、腰に細い紐を巻いて袈裟の帯としている物があり、ベルトの事かというとあちらでは"バンド"と細かな区別があるのだそうです。

ローマかビザンチン帝国のものかと問われると曖昧なままなのですが、形に愛嬌があり、ヴィクトル・ユーゴーのように恐ろしい顔をした石膏像であってもワンポイント中和されそうな小動物風な妙があります。全体に金で覆われていた当時のゴージャスな容姿と比べるとすっかりただの小熊のようにおとなしい有り様ですが、細紐を使った実用性を考慮できそうな愉しい小品というのも、役に立つと言えば立つし、存在としては不可欠なものだと思うのです。

表面に僅かばかりおまけのような鍍金の痕が見られます。

青銅小品( ローマ 〜 ビザンチン帝国 )1.6 × 2 cm / 御売約

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青硝子面取り玉

色硝子としては透化性の高い古代硝子の首飾玉で、深いターコイズブルーが光による誇張などなく視認出来るところが魅力かと思います。

いわゆるペルシアの硝子として区分されるものは産地、製作年代の特定の難しい分野ではありますが、面取り硝子の中心部に孔を穿ったビーズで、特徴を鑑みると紀元後の作りの物と思われます。硝子は出土に伴う欠け等が散見される状態ではありますが、古代硝子の魅力のひと端に触れるには充分な要素をもつものと思い手に取りました。紐を通して身につけることも可能な小品です。

青硝子面取り玉( 紀元後〜 )径 1 cm / 御売約

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石製印

クロライト( 緑泥石 )製と思われる紐孔付き印章で、古代から多くの面でなんら変わるところのない親しみのある形の石製印です。

底面の文字はアラビックの様で、随分苦心しながら上下の向きこそ検討がついた気がしたものの解読までは至っておりません。中央アジア・バクトリア地方の石製印かと空しく掌のうちで転がせているばかりですが、出土に伴うパティナの質感や、小さくて存在の認めにくい細やかな研磨が様々な面にわたっている形など、小さいながらに存在感を発揮した好ましい発掘小品かと思います。

石製印 ( バクトリア )高 2 cm / 御売約

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青釉扁壺

イランのスーサで出土した同型の遺物の資料を拾い読みしたところに拠れば"携行用の水筒"とされるパルティアの施釉壺で、掌の端で平らに伸ばしたような扁壺に双耳のついたフラスコ形状の提瓶です。

7世紀以降のペルシャ陶器を想起させる釉色ながらパルティアに独特の器形なのでしょうか。時代の下がる出土遺例に同形の物は見つけられず、図録に見られる緑釉や青釉の扁壺との相違点を探っていました。青釉の釉色の上に出土に伴なう銀化を顕したもので、掌に収まりそうな控えめな大きさの輪郭の内側に独特な色が粧飾されています。

"破損が普通の状態"とされるように、器表に斑点状の滲みのように見えるのは共色による補修痕です。両面に複数見られますが目を凝らしても補修であるのか一見判らないほど自然に直されており、美観を保っているのは好所かと思います。

自立不可、水漏れ未確認のため花器とする場合は落しをお使い下さい。

青釉扁壺 / 御売約
径 8.7 cm – 高 10.5 cm
パルティア / アルサケス朝
紀元 1 – 3 世紀頃

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ファイアンスビーズ

石英を主原料に焼成されたエジプト新王国時代の管形ファイアンスビーズです。一般に見られる色釉のビーズの中でも厚みをもたず、繊維のように華奢な形に魅力を感じます。出土品の中から選定し、紐に通して環状に組み直されたものですが、好ましい見繕い方をされた鑑賞用の小品です。

ファイアンスビーズ( エジプト新王国時代 )
紀元前 1567 – 1085 年
管長さ 約 1.5 cm – 正円形に設置し計測の径 7 cm
御売約

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赤色磨研土器香炉( 火屋 : 長谷川竹次郎 造 )

中国赤色磨研土器の見立て香炉です。金工師長谷川竹次郎氏による銀製火屋を誂えたもので、氏の旧蔵品と伺っています。

磨研土器は紅山文化頃と考えますが、浅学にて考証は済んでおりません。三ツ脚と重なる突起が見られ、形態、色彩、共に香炉としての用を考え抜かれた佳品だと思います。

火屋は無銘です。本体にヒビの共色補修がありますが、概ね好い状態を保っています。

赤色磨研土器香炉( 火屋 : 長谷川竹次郎 造 )
径 6.3 cm – 高 4.3 cm / 御売約

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