古備前陶板

古美術展示即売会『 あなぐり』

古美術商7名による展示即売会のお知らせです。

公式Instagramアカウント内では各出店者の商品紹介が始まっています。( @anaguri8 )
会期中どなたでもご覧頂けます。

どうぞ御出で下さい。

2023年12月16日( 土 )11:00 – 18:00
17日( 日 )11:00 – 17:00
BOOTLEG gallery( 東京・神楽坂 )
東京都新宿区改代町40

出店
うまのほね
花元
逆光
志村道具店
トトトト
鳥声
南方美術店

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03
古備前陶板
桃山時代
縦 31.5 – 横 32.0 cm

ねっとりとした土味で全体が緋色を呈した角形陶板です。
器を焼成する際の敷板となる窯道具ですが、一部が切り取られ抽象性に富んだ存在感を発揮しています。

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あなぐりにてどうぞご覧下さい。

古伊万里の酒器など

オンラインストアに古伊万里4点を更新します。瓔珞文の小猪口、釉薬に厚みのある素文の白磁輪花猪口、筆致の繊細な秋草文小徳利、初期伊万里祥瑞文の油壺。日常的に使える器という前提ではありますが、いずれも使っていて嬉しくなる文様、肌の良さがあると思います。

本日4月25日( 火 )19時頃更新
※公開時間は目安のため多少の前後があります。

毎月10日 , 25日に新商品( 数点 )の更新があります。

漆絵膳

漆絵膳
江戸時代
30 × 30.2 cm – 高 8.7 cm

絵変り盆の中の一枚と思われる産地不詳の漆絵膳です。御膳自体はどの地方時代にもありそうな素軽い
作りで、朱漆塗の盆の表に江戸琳派の絵師によるような秋草絵が画かれています。可憐な画ながら時代なりに擦れて枯淡に差し掛かっているのが見所で、盆上に乗せた物もなかなかに見栄えさせてくれます。

会場にてご覧ください。

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『 2022年春 目白コレクション 』( 入場無料 )
4月16( 土 )12:00 – 18:00
4月17日( 日 )10:00 – 16:00
目白 椿ホール( 目白駅徒歩1分 )
東京都豊島区目白1-4-8 デサントビル地下1F
@mejirocollection

古瀬戸灰釉小壺

展示会出品商品のご案内です。

3.古瀬戸灰釉小壺
高 12.8 cm

灰色に焼けた胎土と薪の灰の流れ、剥落した自然釉と頸の欠損、さまざまな要素が見所になった古瀬戸の灰釉小壺です。

会場にてご覧下さい。

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『 こっとう四人囃子 – 駄駄の会 – 』
2021.12.04日( sat )- 5( sun )
11:00 – 18:00

会場 : 荻窪ギャラリー
http://ogikubo-gallery.com/
東京都杉並区天沼2-5-8
荻窪駅北口 徒歩4分
03-6899-1703

※整理券は当日朝9時より配布します。

出展者一覧
古美術 猫
南方美術店
レルム
高谷

七宝六面体水滴

展示会出品商品のご案内です。

2.七宝六面体水滴
17 – 18 世紀
⌀ 5.2 cm – 高 4.7 cm
合箱

マルメロの色に似た綺麗な実の色が表現されていると感心した七宝製の水滴で、このように細密に描写されていない、言わば様式化された図柄をみても、筆文化にまつわる道具の魅力というものに益々惹かれてしまいます。銅の表面に硝子質の釉薬で文様を焼きつけた七宝製で、硯に水を落とすために用いられていたものです。

会場にてご覧下さい。

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『 こっとう四人囃子 – 駄駄の会 – 』
2021.12.04日( sat )- 5( sun )
11:00 – 18:00

会場 : 荻窪ギャラリー
http://ogikubo-gallery.com/
東京都杉並区天沼2-5-8
荻窪駅北口 徒歩4分
03-6899-1703

※整理券は当日朝9時より配布します。

出展者一覧
古美術 猫
南方美術店
レルム
高谷

李朝白磁塩笥小壺

掌にのせて遊びたくなる手頃な姿に可愛らしさが強調されてしまいそうですが、李朝民窯らしい白磁の魅力が詰まった優品で、小さな塩笥も珍しく、一目で所有することが決まっていたような、既に選択を終えていたというような手応えと魅力を感じたものです。

塩笥( しおげ )は"碗"や"鉢皿"のように器の形態と用途を指すもので、現代に馴染みのない道具のためか骨董に於ける"用語"のように扱われてしまっている存在でもあります。胴身の丸い形は素朴に象られていて、器表面の透明釉が薄いグリーンを差したように発色しているのが好所です。古色の滲んだ複雑な肌合いを視るには理想的な存在ではないでしょうか。

睫毛の量が二倍になるほどの変化ではありませんが、当初よりあった古疵の欠けを本漆( 銀直し )にて修繕してもらったところ期せずして温かみを増したような良い変化が得られました。小さなホツは直さず、そのままの状態にしてあります。

李朝白磁塩笥小壺( 朝鮮時代 )⌀ 6.5cm – H 4.3 c m / 御売約

メールによるご注文こちらから」
別途送料600円、振込手数料がかかります。

絵唐津草文茶碗

新潮社・骨董通販サイト《 青花.net 》出品商品のご紹介です。

絵唐津草文茶碗
桃山時代 – 江戸初期
⌀ 11 cm – h 7.2 cm
箱なし

古唐津では鉄絵によって省略的な絵付けが器表三面に寸描された"絵唐津"の発掘品です。絵付けや姿形のよさからさっぱりとした印象を受けるかもしれませんが、発色の微妙なディテールが画像からは捉えにくいような雅味をもっており、古唐津はもちろん、李朝を好む方にも共感して頂けそうな良碗かと思います。手や感覚に"よく馴染む"ことに力点を置いても、長く手元に置いて愛着の湧くものではないでしょうか。

露胎から砂気の少ない素地土が見え、堅く焼き締まった丁寧なつくりの高台の一部に琵琶色が呈しています。口縁部の欠損を一箇所、同時代の陶片を使った"呼び継ぎ"によって補い、欠けは金繕いにて同様に時代の経った補修がされています。その他浅いニュウがありますが、割れ欠け等の疵は見られません。

※タイトルでは草文としていますが、鳥文とも捉えられそうな絵様です。

青花net | 特集 5
2021.05.01 ( 19:00 ) – 05.14.

南イタリア赤像式オイノコエ

紀元前・ギリシア壺の一種で、葡萄酒を杯に注ぐために作られた《 オイノコエ 》と呼ばれる古代陶器です。小型は捧げものに使われたともされますが、三つ葉形の口縁部を特徴とした可愛らしい小型注器で、嬉しいことに絵に魅力を感じる佳品を入手することが出来ました。

紙が発明される以前、未だ芸術がさまざまな表現の手段を索めている頃に陶器は重要な作品形態であったと想像しますが、一部の作品に絵師や陶工の署名が入れられていることにも感銘を受けます。こちらは無銘で赤像式( 赤絵式 )の簡略的な絵による作品ですが、把手を有する器形のまとまりを含め鑑賞は止みそうもなく、久々に所有意欲を昂らせてくれた小品でもあります。

状態総じて良好です。

南イタリア赤像式オイノコエ / 御売約
イタリア・アプリア製
紀元前 5 – 4 世紀
高 5.6 cm

メールによるご注文こちらから」
( 送料込み )

古美術展示即売会 " あなぐり "

好きで買ったものを、さらに好きな人へ手渡すことを生業にしようというのは、ものを通して自分をさらけ出すわけですから、思えば勇気のいる振る舞いです。「 あなぐり 」とは、探し求めるという意味の古語を名詞化した言葉で、わたしたち古美術商のふだんの姿を端的に表していると思いました。ものを探し求める自分とは何者なのか、などという解けない謎に突き当たりながら、七転八倒した果ての骨子をお見せする展示会になるはずです。ご高覧いただけましたら幸いです。( 案内状より引用 )

昨年四月に古美術花元さんの呼びかけによって発足した「 あなぐり 」が、およそ二年の準備期間を経て来年二月末に開催されます。簡単な趣意を述べさせて頂くと、先ずあったものは"私たちそれぞれが今美しいと思うもの"に特化した展示会にしようと云うことでした。これまでの既存の価値を押し付けることでも、現在を押し付けることでもなく、また無暗やたらに《 美 》を提唱するのでもなく、発展の歴史の原初から続くものを出展者それぞれの感性によって《 探る / 索る ( あなぐる )》こと。直に触れて感動してしまう何かについての展示会であると考えています。

Instagramアカウント @anaguri8 が開設されています。アイコンを飾るのは「 あなぐり 」のシンボル・通称ぐりたんです。ご笑覧ください。

1. 鍍金仏 / 御売約( sold )
唐時代
6.4 cm

古美術展示即売会 あなぐり
会期 : 2021.02.27 ( 土 )- 28( 日 )
時間 : 両日ともに11:00 – 18:00
会場 : 東京・神楽坂 "BOOTLEG gallery"

出展者 : IMADO . うまのほね . 古美術花元 . 書肆逆光 . 志村道具店 . トトトト . toripie . 南方美術店
( 順不同 全8店 )

掲載商品 : 唐鍍金仏 ( 展示会出品商品 )

切子ガラス小瓶

西アジアから中国の宋王朝に運ばれたガラスの中にイスラームガラスの小瓶がある。主にはバラ水を容れて運ばれて来たことが『 宋史 』に記されていて、イスラムに於いては宗教儀式に用いるための聖水として、あるいは飲用,薬用,香水等──意外と言うべきか、バラ水は現在と余り変わらない使い途であったという事が分かります。

ガラス史の英文を苦労しながら読むと、イスラムの場合、ガラスは飲料を飲むために作られた物が大抵で、それは陶器が発達したためにガラスの役割が変化したことを意味しているとされている。切子装飾のあるガラスは豪奢だからと、使い終ったシャネルの香水瓶のようなものと言うには語弊があるのでしょうが、手間を加えたものには少なからず付加価値があったと考えられそうです。

植物灰のソーダガラスによる無色に近い失透性の淡緑色、宙吹きで作った厚手のガラスに幾何学的な切子( カット )が施されています。東博の収蔵品と類似する小品ですが、こちらは頸部欠損、その他細かな欠け等あります。

切子ガラス小瓶( 9 – 11 世紀頃 )高 4 cm / 御売約済み

メールによるご注文こちらから」