絵唐津草文茶碗

新潮社・骨董通販サイト《 青花.net 》出品商品のご紹介です。

絵唐津草文茶碗
桃山時代 – 江戸初期
⌀ 11 cm – h 7.2 cm
箱なし

古唐津では鉄絵によって省略的な絵付けが器表三面に寸描された"絵唐津"の発掘品です。絵付けや姿形のよさからさっぱりとした印象を受けるかもしれませんが、発色の微妙なディテールが画像からは捉えにくいような雅味をもっており、古唐津はもちろん、李朝を好む方にも共感して頂けそうな良碗かと思います。手や感覚に"よく馴染む"ことに力点を置いても、長く手元に置いて愛着の湧くものではないでしょうか。

露胎から砂気の少ない素地土が見え、堅く焼き締まった丁寧なつくりの高台の一部に琵琶色が呈しています。口縁部の欠損を一箇所、同時代の陶片を使った"呼び継ぎ"によって補い、欠けは金繕いにて同様に時代の経った補修がされています。その他浅いニュウがありますが、割れ欠け等の疵は見られません。

※タイトルでは草文としていますが、鳥文とも捉えられそうな絵様です。

青花net | 特集 5
2021.05.01 ( 19:00 ) – 05.14.
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南イタリア赤像式オイノコエ

紀元前・ギリシア壺の一種で、葡萄酒を杯に注ぐために作られた《 オイノコエ 》と呼ばれる古代陶器です。小型は捧げものに使われたともされますが、三つ葉形の口縁部を特徴とした可愛らしい小型注器で、嬉しいことに絵に魅力を感じる佳品を入手することが出来ました。

紙が発明される以前、未だ芸術がさまざまな表現の手段を索めている頃に陶器は重要な作品形態であったと想像しますが、一部の作品に絵師や陶工の署名が入れられていることにも感銘を受けます。こちらは無銘で赤像式( 赤絵式 )の簡略的な絵による作品ですが、把手を有する器形のまとまりを含め鑑賞は止みそうもなく、久々に所有意欲を昂らせてくれた小品でもあります。

状態総じて良好です。

南イタリア赤像式オイノコエ / 御売約
イタリア・アプリア製
紀元前 5 – 4 世紀
高 5.6 cm

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( 送料込み )

古美術展示即売会 " あなぐり "

好きで買ったものを、さらに好きな人へ手渡すことを生業にしようというのは、ものを通して自分をさらけ出すわけですから、思えば勇気のいる振る舞いです。「 あなぐり 」とは、探し求めるという意味の古語を名詞化した言葉で、わたしたち古美術商のふだんの姿を端的に表していると思いました。ものを探し求める自分とは何者なのか、などという解けない謎に突き当たりながら、七転八倒した果ての骨子をお見せする展示会になるはずです。ご高覧いただけましたら幸いです。( 案内状より引用 )

昨年四月に古美術花元さんの呼びかけによって発足した「 あなぐり 」が、およそ二年の準備期間を経て来年二月末に開催されます。簡単な趣意を述べさせて頂くと、先ずあったものは"私たちそれぞれが今美しいと思うもの"に特化した展示会にしようと云うことでした。これまでの既存の価値を押し付けることでも、現在を押し付けることでもなく、また無暗やたらに《 美 》を提唱するのでもなく、発展の歴史の原初から続くものを出展者それぞれの感性によって《 探る / 索る ( あなぐる )》こと。直に触れて感動してしまう何かについての展示会であると考えています。

Instagramアカウント @anaguri8 が開設されています。アイコンを飾るのは「 あなぐり 」のシンボル・通称ぐりたんです。ご笑覧ください。

1. 鍍金仏 / 御売約( sold )
唐時代
6.4 cm

古美術展示即売会 あなぐり
会期 : 2021.02.27 ( 土 )- 28( 日 )
時間 : 両日ともに11:00 – 18:00
会場 : 東京・神楽坂 "BOOTLEG gallery"

出展者 : IMADO . うまのほね . 古美術花元 . 書肆逆光 . 志村道具店 . トトトト . toripie . 南方美術店
( 順不同 全8店 )

掲載商品 : 唐鍍金仏 ( 展示会出品商品 )

切子ガラス小瓶

西アジアから中国の宋王朝に運ばれたガラスの中にイスラームガラスの小瓶がある。主にはバラ水を容れて運ばれて来たことが『 宋史 』に記されていて、イスラムに於いては宗教儀式に用いるための聖水として、あるいは飲用,薬用,香水等──意外と言うべきか、バラ水は現在と余り変わらない使い途であったという事が分かります。

ガラス史の英文を苦労しながら読むと、イスラムの場合、ガラスは飲料を飲むために作られた物が大抵で、それは陶器が発達したためにガラスの役割が変化したことを意味しているとされている。切子装飾のあるガラスは豪奢だからと、使い終ったシャネルの香水瓶のようなものと言うには語弊があるのでしょうが、手間を加えたものには少なからず付加価値があったと考えられそうです。

植物灰のソーダガラスによる無色に近い失透性の淡緑色、宙吹きで作った厚手のガラスに幾何学的な切子( カット )が施されています。東博の収蔵品と類似する小品ですが、こちらは頸部欠損、その他細かな欠け等あります。

切子ガラス小瓶( 9 – 11 世紀頃 )高 4 cm / 御売約済み

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ケルデル瓶

"このような酒瓶は、オランダ船の水夫たちが永い航海中に飲んだリキュールやジンを入れたもので、長崎港に停泊中にそれらの空瓶を海中に投棄していた。しかし、ビードロ( ガラスの意 )の瓶は、当時のわが国では珍品中の珍品であったから、水を入れて沈められたそれらの空瓶を、水中にもぐって拾い集め、高値で数寄者に売るものが現れた。"( ガラスの話 / 由水常雄 )

オランダのレールダム地方で作られたジンボトルということが現地のガラス美術館の研究史から判っているそうですが、肩の張ったもの、下がったもの、文字の入ったもの等、よく似た形態で時代を跨いで生産されていたようで、様々な作りの酒瓶を目にする機会があります。以前無色のガラス瓶を扱って以来姿に魅力を感じる物は中々見つけられていなかったのですが、大振りで、存在感の引き立った物を久々に見つける事が出来ました。実物を見なければ判断のつかないような物ですので、手に取ってご覧頂ければと思います。

ケルデル瓶( オランダ・18世紀 )幅 10.5 cm – 高 27.5 cm / 33,000円

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青硝子面取り玉

色硝子としては透化性の高い古代硝子の首飾玉で、深いターコイズブルーが光による誇張などなく視認出来るところが魅力かと思います。

いわゆるペルシアの硝子として区分されるものは産地、製作年代の特定の難しい分野ではありますが、面取り硝子の中心部に孔を穿ったビーズで、特徴を鑑みると紀元後の作りの物と思われます。硝子は出土に伴う欠け等が散見される状態ではありますが、古代硝子の魅力のひと端に触れるには充分な要素をもつものと思い手に取りました。紐を通して身につけることも可能な小品です。

青硝子面取り玉( 紀元後〜 )径 1 cm / 御売約

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フランス銀杯

日本人の好みを写し取ったかのような形の銀器で、ホールマーク( 刻印 )に拠れば1700年代末頃、フランス・パリの工房による製造のショットグラス、あるいは薬を煎じて呑んだものかと想像させる筒形の小さな銀杯です。

イギリスの銀器に親しみのある方に"見たことのない形態"と評して頂いたのも嬉しかったのですが、こうした多面体のつくりはフランスに正統な意匠なのでしょうか。一般或る種の人々よりも裕福な家庭で所有されていた銀製品ですが、ジャン=ジャック・ルソーが活躍したような近世の時代に迄遡る旧物と考えると、表面だけでなくその作りの上からも想像力を愉しませてくれる気がします。

銀器揃いの中にあっても目を引く存在で、且つ実用性の高い清潔なコンディションを保っています。酒器や道具立てのひとつとしてお愉しみ下さい。

十二角柱銀杯( フランス 1785 – 1797年 )径 3.5 cm – 高 3.5 cm / 御売約

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エナメル彩リキュールグラス

エナメル顔料を使ってガラスに絵付けする技法は少なくとも十八世紀には一般的といえる程に普及していたようで、海外では単色のものから金銀彩を使ったものまで多彩なガラス製品を見ることが出来ます。

こちらも形の特徴を見せながら"フランスらしい青色"で装飾された蒸留酒用のグラスで、花や文字のないシンプルな輪線文が二条廻っただけのもの。手元の酒器の数々の中に混ざって異国趣味が程よく馴染むようなデザインで、酒器のひとつとして長く置いておきたくなる小品かと思います。

西欧のガラスや白磁など、海外より到着した品物を十点ほど並べました。併せてご覧下さい。

エナメル彩リキュールグラス( フランス 20世紀前半 )口径 3.7 cm – 高 5.3 cm / 御売約

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古裂

楓が紅に色づく手前の橙のような色、葉は蓬色で、染色の段階から濃淡の階調が表現された染織物です。本来長い尺のあった物を裁って敷物の幅に仕立て直されているもので、羊毛のような指触りの生地に銅版画の描線風の花模様が型染めされています。

着物木綿の裂ではないかと訊きましたが、私見ではウール( 羊毛 )を綾織した物と捉えています。更紗などと異なり厚手の裂というのも珍しく、茶器をならべたり、小さなものを飾る敷物として愛用したい裂です。

目立った傷みもなく、長くお使い頂ける良好な状態です。

古裂( 江戸時代 )14 × 43.5 cm / 御売約

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初期伊万里蘭文盃

初期伊万里の盃をありふれた等質性のものと感じる方もいるかも知れませんが、器の繕いのベースは和紙によるもので、そこに漆を重ねていく方法で補作されたという盃です。

人の手の入った骨董に自然でないものを感じてしまう場合には、いっそ傷もののままであってくれたらと余分なものの存在を嘆くこともあるものですが、この盃の場合、繕いによって新しく独自なものに基礎づけられている感覚を共感していただけるのではないかと思います。

生掛けの釉薬によく似合った繕いで、蘭文の絵付けや釉調などバランスに長けた盃です。酒器や茶盃としても無理なくお使い頂けます。

初期伊万里蘭文盃( 江戸初期 )外径 6.5 cm – 高 4.5 cm / 御売約

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