古銅六器

六器と云うのは香炉の傍らに六つの銅器を並べる習わしからの呼称で、本品はそこから別れたもののひとつとなります。

ひと回り広く鋳られた銅紐状の装飾を伴う銅器で、古色や器形の雄勁さが他と異なる点でしょうか。香立てに使うつもりで灰を敷いてみると相応しさが加わるので自楽しておりました。物質感としての魅力もさる事ながら、常用することで愉しみとなる道具かと思います。

末香の塊なのか、固着を掻き落としながら用いていた痕跡がありますが、道具としてみれば肯定的に捉えられそうなものです。

古銅六器 / 御売約
室町時代
径 8.9 cm – 高 4.6 cm

メールによるご注文こちらから」

黒漆三脚盤

根来の脚付盤と共通性の見られる円型の木台で、仏教美術との相性もよいのではと小像など飾ってみたくなった小盤です。盤面上層の黒漆の下には朱漆が僅かながら覗いており、用法は不明ながら寺院で用いられた小さな盤と捉えています。

一木造りで、轆轤で挽いた脚の上に帽子のつばのように張り出した盤があり、盤口縁部は鑿などの道具を使い手仕事で削り落とされています。おおよそ正円形であり、やや楕円形とも云える形でしょうか。味の良い台でもこのように建ちの低い円形のものはなく、朝鮮の餅台に似た素朴さもあり、酒器など持ち出して用いるよりも、やはり飾り台として見立てる方が合う物ではないかと思います。

脚の一部に亀裂が入っており、特に補修も施されていませんが、そのままでも差し支えない程度のものかと思います。

黒漆三脚盤( 江戸時代 )径 18 〜 19 cm – 高 5.3 cm / 御売約

メールによるご注文こちらから」

ファイアンスビーズ

石英を主原料に焼成されたエジプト新王国時代の管形ファイアンスビーズです。一般に見られる色釉のビーズの中でも厚みをもたず、繊維のように華奢な形に魅力を感じます。出土品の中から選定し、紐に通して環状に組み直されたものですが、好ましい見繕い方をされた鑑賞用の小品です。

ファイアンスビーズ( エジプト新王国時代 )
紀元前 1567 – 1085 年
管長さ 約 1.5 cm – 正円形に設置し計測の径 7 cm
御売約

メールによるご注文こちらから」

小銅鏡

出土した高麗鏡のように朽ちたり緑青を伴なう物ではありませんが、朝鮮の小型鏡を2種竝べてみました。

和鏡や中国の青銅鏡と較べて鏡背面の模様が素朴で、抹香臭さのない、生活様式から得た意匠を写したものと感じられるのが長所でしょうか。威厳はありませんが、その気取らない寛かな調子が好きで、何心なく目に入って嬉しいようなものを喜びの種と名づけているのですが、そこに当て嵌まると感じている小品です。

いずれも高麗鏡より時代の下がる物のようですが、平頭紐( 紐を通す孔 )が中央に配され、高麗より地続きの朝鮮らしい造りを保っています。

小銅鏡( 李朝時代 )
径 4.5 cm / 御売約
径 5.5 cm / 20,000円

メールによるご注文こちらから」

高麗薬匙

柳の葉形に作った匙と小さな蓮華を柄の先に象った薬匙です。一般的に見られる 砂張( さはり / 銅と錫などの合金 )の薄手な作りと異なり、銅味が強く、やや厚手な印象があります。高麗は朝鮮を指す言葉でもあり、時代としては李朝時代の物ではないかと思います。道具立てのひとつに用いたようで古裂に収められており、裂傷等もなく好い状態です。

高麗薬匙( 李朝時代 )約 22 cm / 売約済み

メールによるご注文こちらから」
別途送料(全国一律)600円/振込手数料がかかります。

南方美術店 ( 12:30 – 19:00 )
世田谷・
二子玉川駅より徒歩11分 / 用賀駅10分

硝子小瓶

『 Vitreo ( ガラスの意 )』を語源とするビードロは長崎にポルトガル人が渡来したことによってもたらされた硝子品と云われています。薄張りの硝子で、球体状に吹いた円い胴体に垂直の細い口作り、ムクロジの実のように膨れた恰好にも好ましさを感じます。

ビードロには見られない技法から中国の博山ガラスかとも見えるのですが、色分かれした硝子自体が珍しく、不定見なままです。

硝子の内部に葉片を含む土のような物が透けて見えますが、内容物として意味をもつのか、出土に伴う付着物なのかは判然としません。形状からポッピンと呼ばれる音の鳴る玩具にも思われますが、それにはやや管が短く、容器として作られた壜のようです。

硝子小瓶( 日本あるいは中国 )外径 3.8 cm – 高さ 5.3 cm / 売約済み

メールによるご注文こちらから」
別途送料(全国一律)600円/振込手数料がかかります。

南方美術店 ( 12:30 – 19:00 )
世田谷・
二子玉川駅より徒歩11分 / 用賀駅10分

新羅泥塔

赤肌色の土味をした泥塔とは趣きの異なる朝鮮の泥土製の小塔です。

浄めた泥土を使って成形( 型抜 )した多重塔のミニチュアで、ビスケットのように香ばしい色を呈しています。尖頂部は偏菱形で、夏花壇にのしかかった五輪塔のような、駒のような、堂々とした形があります。

駒を進める手つきで廻してみると、角度によっては土が残っており、そこから赤味が広がって印象も多様です。

新羅泥塔 ( 統一新羅時代 )幅 3 cm – 高 6.1 cm / 売約済み

メールによるご注文こちらから」
別途送料(全国一律)600円/振込手数料がかかります。

南方美術店 ( 12:30 – 19:00 )
世田谷・
二子玉川駅より徒歩11分 / 用賀駅10分

古根付 ( 鬼の念仏 )

“鬼の念仏”の話をしていたところに出合った小さな古根付です。

行儀よく、嬉しそうに立っていると云う印象で、コマを廻すような手つきで触れると、平らな背や前屈みの頭、扁平な足など、只のミニアチュールではなく、重心のバランスにまで及んで細工されていることに感心させられます。

穴のあくほど見たためか、木はトロトロとした艶を帯びて黒に近いほど深い飴色になっているのですが、衣ずれの音や、敷石の上をコツコツ踏んでくるのがいまにも聞こえてくるように思って、“鬼の念仏”には子どもの夜泣きがなおるという言い伝えもあり、飾り置いても、肌身離さず携えても好いものと思います。

古根付 ( 鬼の念仏 / 江戸時代 )高さ 5.7 cm / 売約済み

メールによるご注文こちらから」
別途送料(全国一律)600円/振込手数料がかかります。

南方美術店 ( 12:30 – 19:00 )
世田谷・
二子玉川駅より徒歩11分 / 用賀駅10分
世田谷美術館/五島美術館/静嘉堂文庫美術館より徒歩15分

企画展 玩具コレクション 《 2018. 9.22 – 9.30 》

MOC3

派手な宣伝もなく、いつの間にか始まり終わっているようなひっそりとした企画です。

鉄、木、刺繍、文房具、人形、オブジェ、古道具など、なかなか数の集まらないものを約50点揃えました。ほとんどが数千円という遊び心からなるものですが、価格なりに愉しんで頂けると思う物を丁寧に選ばせて頂きました。初心(うぶ)な気持ちと、これまで古い物を見ながら感じたこととを恥ずかしながら見て頂く機会としたいと思います。これから古い物を蒐めはじめるという方にも愉しめる企画展にしたいと思いますので、どうぞお誘い合わせの上お越し下さい。

※ 企画趣旨の都合上、ご購入頂いた品は会期終了後にお引取り / または郵送でのお渡しとなります。

その他、常設販売品も並びます。( 常設販売品は当日お持ち帰り頂けます。)

企画展 玩具コレクション
会期:2018年9月22日( 土 ) – 30日 ( 日 ) – 終了致しました –
時間:12:00 – 19:00 ( * 23日のみ休業日 )
会場:南方美術店

世田谷・二子玉川駅より徒歩11分 / 用賀駅10分
世田谷美術館/五島美術館/静嘉堂文庫美術館より徒歩15分

青銅杯

GKKF4

東洋では砂張( さはり )という青銅器が古来より在りますが、錫の含有量の違いによってか、それとは異なる古色が地金の上に呈しています。石川県で作られる合鹿椀( ごうろくわん )にも似たフォルムで、ローマ帝国時代の青銅器です。

目に見える旋盤や同心円状の三条の線に形のへしゃげた胴あいの美しさが重なり、舎利容器を除けば、青銅器でこのような形は初めて手にします。形が歪んだことによって生じた斜線や曲線は製図に見られる実線のようで、青銅器時代の鉄器のほとんど、あるいはすべてが隕石から抽出されているという学識は青銅器に於いては当て嵌まらないのかもしれませんが、地上的な美しさとは言えない異質性もあるように思えます。小指ほどの小さなものですが、非常に好きなものです。

4/28、29は 《 春の鎌倉古美術展 》 参加のため店舗は休業致します。
皆さまお誘い合わせの上、ぜひお越し下さい。

5月の営業日は営業カレンダーを更新しましたのでご確認下さい。

GKKF5

GKKF6

古代ローマ 青銅杯 ( 紀元2世紀頃 ) 径 5.5 cm – 高さ 3.3 cm / 売約済み

メールによるご注文こちらから」
別途送料(全国一律)600円/振込手数料がかかります。

南方美術店 ( 12:30 – 19:00 )
世田谷・
二子玉川駅より徒歩11分 / 用賀駅10分
世田谷美術館/五島美術館/静嘉堂文庫美術館より徒歩15分