小スキュポス

小スキュポス / 130,000 –
初期ヘレニズム時代
紀元前 4 – 3 世紀頃
イタリア・ナポリ出土
⌀ 8.2 cm – H 8.9 cm – 把手を含む⌀ 13.8 cm

スキュポス ( 2つの水平ハンドルの付いた飲用ボウル ) いわゆるグナシア属の陶器です。このスタイルはイタリア・プーリア東部の古代都市グナティア ( 現在のエグナツィア ) で作られた黒色陶器で、紀元前4世紀から製作されています。

月桂樹,蔦,蔓植物などが紙芝居風のタッチによって描かれ、彩色の残った絵は全体の一部ながら、元の絵はまだ影として見ることができます。グナシア陶器は19世紀に初めてエグナツィア遺跡から発見された例も多く、長い歴史をかけて地面に引っ張った線や、領土をめぐる闘争を尻目に土の中で眠り続けていました。大小様々、絵も様々の中で、絵の剥落を含め気に入った佳品です。

1965年5月23日、ケルンのヘルマン ジルケル骨董品店購入、ケルンの博物館解体時に放出された品物とのメモがあります。*メモはスキャンした画像データとしてお渡しできますが、紙としては付属しません。

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初期伊万里 白磁陽刻皿

初期伊万里白磁陽刻皿 / 御売約( sold )
江戸前期( 1640 – 50年代 )
⌀ 15 cm – h 3.5 cm

初期伊万里の白磁は珈琲やカラメルビスケットが似合うとの私見に根拠はありませんが、そのことに共感してくれる人の択ぶ古伊万里もまた好みという共通点があります。白でも生掛けの釉薬による雑味を含んだ白磁というのが好ましく、和皿と洋皿の雰囲気とを併せた器ならではの実用性の高さも好所です。ご覧のような金繕いと浅いニュウが見られますが、丁寧で好感の持てる補修です。

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青銅鏡

青銅鏡 / 70,000 –
1 – 3 世紀
ローマ時代
⌀ 8.5 cm

長い年月によって青銅に生じる緑青は、諸々の条件が重なることによってそれぞれ固有の美しさを現すものです。自然色調のもの、中には薬品によって味付けされたものも見られますが、自然の現象を自分の意図する方向にあやつることは難しい。本品は自然の色調そのままで美しい緑青が見られる古鏡で、プレートを挿むようにハンドルが付いていた手鏡の円板部分です。上流階級層の間で使用されていたとされ、出土例は比較的に多いものですが、柄と薄い反射層( ミラーフィルム )が多くの例と同じく失われています。

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緊急事態宣言延長に伴う休業のお知らせ

新型コロナウイルス感染防止の緊急事態宣言延長に伴い、2021年4月25日( 日 )- 5月31日(月 )の全期間を休業日とさせて頂きます。

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南方美術店

絵唐津草文茶碗

新潮社・骨董通販サイト《 青花.net 》出品商品のご紹介です。

絵唐津草文茶碗
桃山時代 – 江戸初期
⌀ 11 cm – h 7.2 cm
箱なし

古唐津では鉄絵によって省略的な絵付けが器表三面に寸描された"絵唐津"の発掘品です。絵付けや姿形のよさからさっぱりとした印象を受けるかもしれませんが、発色の微妙なディテールが画像からは捉えにくいような雅味をもっており、古唐津はもちろん、李朝を好む方にも共感して頂けそうな良碗かと思います。手や感覚に"よく馴染む"ことに力点を置いても、長く手元に置いて愛着の湧くものではないでしょうか。

露胎から砂気の少ない素地土が見え、堅く焼き締まった丁寧なつくりの高台の一部に琵琶色が呈しています。口縁部の欠損を一箇所、同時代の陶片を使った"呼び継ぎ"によって補い、欠けは金繕いにて同様に時代の経った補修がされています。その他浅いニュウがありますが、割れ欠け等の疵は見られません。

※タイトルでは草文としていますが、鳥文とも捉えられそうな絵様です。

青花net | 特集 5
2021.05.01 ( 19:00 ) – 05.14.

ガラス遊戯具

"古代ガラス展"なるものを画策しつつも、それはシュトックハウゼンの全集より興味を示す人が少なそうだ──と痛罵されたため早々にあきらめた過日。本品のような小品も実生活に役立つものと離れた価値観をこよなく大事にする人のためのものでしょうか。

盤上の駒だったとされる孔のない半球体状のガラスで、深井晋司 / 高橋敏 著 の『 ペルシアのガラス 』に拠れば模様はガラスに厚さ1ミリ程のモザイクガラスの皮を被せて装飾していると記されています。ひとめ見て初めに起る疑問としては"なんのために多彩であるのか"ということで、美に対する感覚を酔わせるための装飾であるとすると、珊瑚礁や、自然物に見られる模様の生成に似たパターンと認識するのですが、さて、あまり詳しいことは分からずにいます。

大英博物館に収蔵された同手類品がローマ期の墳墓より出土しており、紀元 1 – 3 世紀・パルティア期と断定されていますが、石黒コレクション『 古く美しきもの 第二部 』ではササン朝ガラスとの製作技術の類似性を指摘し、紀元 7 – 9 世紀まで作られていた可能性を示唆しています。いずれにしても、斜め上のアイテムをみつけることはいつも愉しいものです。

本品は書載品よりも美しい出来栄えの佳品かと思いますが、出土時より少しの欠けがあったようです。ガラスの欠けた面を含め全体が銀化現象に覆われて地がよく見えませんが、緑あるいは紺地のガラスによる物のようです。

ガラス遊戯具( イラン・ギラーン地方 )
緑 ⌀ 1.9 cm – 青 ⌀ 2.4cm / 御売約
アルサケス朝パルティア( 紀元 1 – 3 世紀 )
又は ササン朝末 – イスラム初期( 紀元 7 – 9 世紀 )

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2021年4月25日( 日 )- 5月11日( 火 )までの期間、新型コロナウイルス感染防止の緊急事態宣言に伴う東京都からの休業協力要請を受け、店舗営業を休止いたします。急なことでご迷惑とご不便をお掛けします。

商品や営業日等に関するお問合せはメールにて引き続き対応しております。

よろしくお願い申し上げます。

南方美術店

ローマングラスペンダント

ミニチュアの硝子ペンダントではオイルランプを模した装身具のための作りのようで、飴細工の要領と研磨によって形を整えられた稀品です。メトロポリタン美術館の資料に掲載された物も含めてこれまで余り関心が持てずにいたものですが、桑の実に混ざれば見つかりそうにない黒色、シマリスの巻いた尻尾のような把手の形状など、古玩として愉しい要素を多分に含んだ小品です。

ガラス表面に薄い擦り傷が見られますが、良好な状態を保っています。

ローマングラスペンダント( 紀元 2 – 3 世紀頃 ) ⌀ 1.3 cm – 把手を含む幅 2.5 cm / 38,000円

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ローマングラス 碗

目白コレクション出品商品のご紹介です。

ローマングラス 碗
紀元 2 – 3 世紀
⌀ 8.3cm – H 6.5cm

半筒型のローマングラスでは硝子に含まれる不純物の色による淡緑色で、しばらく捜してようやく出合えた碗の形です。光の屈折の綺麗な薄玻璃( うすはり)で、花の器として有名な見立て方をされた形でもあります。鑑賞のために二箇所を金で繕っています。

会場にてご覧下さい。

目白コレクション 2021
4月17日(土)12:00 – 18:00
4月18日(日)10:00 – 16:00
入場無料
目白 椿ホール
東京都豊島区目白1-4-8 デサントビル地下1階
JR山手線 目白駅徒歩1分

古瀬戸灰釉水注

目白コレクション出品商品のご紹介です。

古瀬戸灰釉水注
鎌倉時代
⌀ 11 cm – H 16.8 cm
箱付

古瀬戸の様相のひとつに釉薬の剥落があると云って差し支えない程に不安定な釉調をしているのは、想像するに素地と釉薬の相性に因るのでしょうか。こちらも出土品の殆どに共通した釉剥げを呈していますが、僅かに残った灰釉が素地の和らかい白に降った自然釉のような流れ方をしており、ひと回り小さな背丈は小品好きに嬉しい点でもあります。

水漏れもなく、出土品としては概ね良好な状態を保っています。

会場にてご覧下さい。

目白コレクション 2021年
4月17日(土)12:00 – 18:00
4月18日(日)10:00 – 16:00
入場無料
目白 椿ホール
東京都豊島区目白1-4-8 デサントビル地下1階
JR山手線 目白駅徒歩1分
@mejirocollection