川瀬敏郎さんの 『一日一花』 でも雪餅草などを生けて使われているローマングラス碗。こちらはシリア出土のローマングラス碗で、銀化した多彩な硝子の碗というのは初めて知る美しさです。色よりも姿に重点を置いて、『碗』という形に魅了されてしまった。ボードレールの云う《思いがけない美しさ》というものかもしれない。
「碧」という文字は(みどり、あお、あおい)などと読めて、あおと読めば青寄りに、「みどり」と読めば緑寄りに強調される不思議な言葉らしいのですが、この碧色は硝子の不純物による緑寄りの碧。銀化した膜がガラスに貼り付いて、剥落した箇所と光彩の残った箇所とが併存した美妙なバランス。器内部の土汚れは定着していますが、手で触れると膜と共に剥落し易いものですので、そのままの状態にしてあります。目視での状態確認が難しいものですが、ガラス内部にヒビや欠けなども見られず、状態の良いものと見えます。
夏の涼や、冬の気持ちに沿う花入れとしてもお愉しみ下さい。
合箱が付属します。
川瀬敏郎さんの 『一日一花』 は こちら から
ローマングラス《碗》(シリア出土)外径 7.8 cm – 高さ 7.3 cm / 売約済み
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