目白コレクションのご案内

2020年10月17日より2日間の日程で《 目白コレクション 》が開催されます。古美術の催事として参加させて頂いている数少ない行事のひとつで、店を構える以前から通わせて頂いていた思い入れのある催事でもあります。今春の開催は中止となっていたため、昨秋以来の開催です。当店は入口より右手奥に進んで頂き、会場右角の手前に出店させて頂きます。どうぞお誘い合わせの上お越しください。

目白コレクション出品商品 1
桜材木箱( 旅枕 )

桜の樹皮で作られた木箱です。江戸時代に旅枕として携えられた野趣あるもので、茶箱あるいは漆桶のような味深さを立方体の佇まいで所持した稀ものと惚れこんでいます。目白コレクションにてご覧下さい。

目白コレクション 2020 秋
10月17日( 土 )12:00 〜 18:00
10月18日( 日 )10:00 〜 16:00
目白 椿ホール( 入場無料 )
東京都豊島区目白1-4-8 デサントビルB1F
JR目白駅徒歩1分

http://www.mejirocollection.com/sp/

フランス銀杯

日本人の好みを写し取ったかのような形の銀器で、ホールマーク( 刻印 )に拠れば1700年代末頃、フランス・パリの工房による製造のショットグラス、あるいは薬を煎じて呑んだものかと想像させる筒形の小さな銀杯です。

イギリスの銀器に親しみのある方に"見たことのない形態"と評して頂いたのも嬉しかったのですが、こうした多面体のつくりはフランスに正統な意匠なのでしょうか。一般或る種の人々よりも裕福な家庭で所有されていた銀製品ですが、ジャン=ジャック・ルソーが活躍したような近世の時代に迄遡る旧物と考えると、表面だけでなくその作りの上からも想像力を愉しませてくれる気がします。

銀器揃いの中にあっても目を引く存在で、且つ実用性の高い清潔なコンディションを保っています。酒器や道具立てのひとつとしてお愉しみ下さい。

十二角柱銀杯( フランス 1785 – 1797年 )径 3.5 cm – 高 3.5 cm / 御売約

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古裂

楓が紅に色づく手前の橙のような色、葉は蓬色で、染色の段階から濃淡の階調が表現された染織物です。本来長い尺のあった物を裁って敷物の幅に仕立て直されているもので、羊毛のような指触りの生地に銅版画の描線風の花模様が型染めされています。

着物木綿の裂ではないかと訊きましたが、私見ではウール( 羊毛 )を綾織した物と捉えています。更紗などと異なり厚手の裂というのも珍しく、茶器をならべたり、小さなものを飾る敷物として愛用したい裂です。

目立った傷みもなく、長くお使い頂ける良好な状態です。

古裂( 江戸時代 )14 × 43.5 cm / 御売約

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香箸

薄く削った竹材と象牙を格子状に貼り合わせた市松模様の柄で、隅に小さく朱字の銘でも印されていそうな香箸です。

鞘のような箸留めにきちりと収まる作りの良さは指物の技法によるものと考えられそうで、本来お香の火箸として用いられたもののようですが、東福寺の庭園で水菓子を戴きたいような、夏の涼みに役立てたくなる菓子箸の役割など担えそうな趣きがあります。

桐箱に収めると大仰な感じがするのが余り好きではないのですが、分からないままに尊重するよりかは使い途をそれぞれで立てればよいものと思います。そのような事を考えていて共箱を撮り忘れてしまいました。ご容赦ください。

香箸 / 御売約
大正期以降
20 cm
共箱

特定国際種事業許可番号( 象牙製品取扱い )00764

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欅台

石畳のように堂々とした欅材の台で、滑稽な程の重量を具す古材です。藁を柔らかくするために木槌を使った"藁打ち"の作業台、あるいは踏台として据え置かれていたものかもしれませんが、敷板とは異なり段を持つ台として、古材の端くれではない盤石な充溢感を漲らせています。

材の角には釿( ちょうな )の痕か、刃の痕か、平面のうちにももろもろの形象を含む味が見られます。古民家から出た古材と云うよりも、寺社の建材のような一段深い気配のある古材です。

花台としての設えの他、台それ自体の鑑賞を愉しんで頂けましたら幸いです。

欅台( 日本 )47.5 cm × 27.5 cm – 高 9.5 cm / 御売約

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赤色磨研土器香炉( 火屋 : 長谷川竹次郎 造 )

中国赤色磨研土器の見立て香炉です。金工師長谷川竹次郎氏による銀製火屋を誂えたもので、氏の旧蔵品と伺っています。

磨研土器は紅山文化頃と考えますが、浅学にて考証は済んでおりません。三ツ脚と重なる突起が見られ、形態、色彩、共に香炉としての用を考え抜かれた佳品だと思います。

火屋は無銘です。本体にヒビの共色補修がありますが、概ね好い状態を保っています。

赤色磨研土器香炉( 火屋 : 長谷川竹次郎 造 )
径 6.3 cm – 高 4.3 cm / 御売約

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李朝黒釉片口

李朝時代後期には白磁の片口が作られますが、黒釉の片口と云うのは余り見られないのではないかと思います。漆工品のような、あるいは石工品のような形象からは丈夫さが取り柄と見えなくもなく、正円形とは呼べない歪みを伴った形や艶のある茶褐色がバランスの良い成因と思われます。

見慣れない物を手にすると嬉しい反面、一人で国を背負ったように不安にもなり、あらまほしきことかなと頼りないのですが、黒釉( 天目釉 )の壺が溢れるほどある事とは対極で、あるいは目に入るような魅力が他の物になかっただけなのかもしれませんが、器物全体を通じて魅力的な稀ものの器だと思います。

一箇所のみ薄いニュウが見られますが、ほぼ完品と云ってよい状態の好さを保っています。

李朝黒釉片口( 李朝後期 – 末期 )外径 17.2 cm – 9 cm / 御売約

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南方美術店 ( 12:30 – 19:00 )
世田谷・
二子玉川駅より徒歩11分 / 用賀駅10分

漆桶

漆桶は《 シッツウ 》と読むのですが、桶を《 ツウ 》と読むことに馴染みがなかったり、《 シッツウ 》と云うかしこまった音に耳慣れず、この一言半句には長い間言葉を詰まらせています。"ビリゴ ベリゴ"と啼くつばめの声があるそうですが、物覚えと云うのは音の担う所もあるし、いかにもと様子で覚えているような所があるので、桶にはやはり"おけ"が相応しいように思えます。

木の皮を剥いで、円く巻くような恰好で筒形に作るのが一般的な漆桶の形で、底板は木材を嵌めている物、麻布を貼って漆で固めた乾漆のものとを見かけます。これに樹木から掻いて採集した漆(樹液)を容れて用いる山の道具で、"漆を塗った桶"ではなく、漆を容れた桶のことを指します。

寸胴でも建ちの低い半筒の恰好で、辺り一面黒々と覆われたものよりこちらの方が好みです。胴に箍( たが )を廻した桶らしい作りで、売る為に漆をかけて作ったような粗悪な物も多く竝んでいますが、確りと実用されていた物の好ましさがあります。

漆桶( 時代不詳 )外径 17.6 cm – 高さ 12.4 cm / 御売約

高麗薬匙

柳の葉形に作った匙と小さな蓮華を柄の先に象った薬匙です。一般的に見られる 砂張( さはり / 銅と錫などの合金 )の薄手な作りと異なり、銅味が強く、やや厚手な印象があります。高麗は朝鮮を指す言葉でもあり、時代としては李朝時代の物ではないかと思います。道具立てのひとつに用いたようで古裂に収められており、裂傷等もなく好い状態です。

高麗薬匙( 李朝時代 )約 22 cm / 売約済み

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別途送料(全国一律)600円/振込手数料がかかります。

南方美術店 ( 12:30 – 19:00 )
世田谷・
二子玉川駅より徒歩11分 / 用賀駅10分

白安南縞手筒茶碗

安南( ベトナム )の陶器では無地のものが余り見られないのですが、柔かな象牙色に白の縞の入った碗は尚珍しい。石の柱の立った邸宅や、よくひびく石の床をおもわせる乳白色で、あふれる明るさをゆったりと膨らませたような容姿をしています。

白安南とも呼ばれる白釉陶器で、見込みに鏡と呼ばれる円形のくぼみがあって茶陶にも好ましい作りをしています。東洋ならではの親近感からかなつかしそうにながめながら胸を詰まらせてしまいそうになるのですが、これまで安南陶器に親しんで来なかった方にも手にして頂きたいと感じている良碗です。

口縁部に金繕いがあり、そこから6センチ程度の薄いニュウが下方に向かって通っています。その他に目立った疵はなく、好い状態を保っています。

白安南縞手筒茶碗 ( 十四世紀 )外径 11 cm – 高さ 8.9 cm / 売約済み

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別途送料(全国一律)600円/振込手数料がかかります。

南方美術店 ( 12:30 – 19:00 )
世田谷・
二子玉川駅より徒歩11分 / 用賀駅10分
世田谷美術館/五島美術館/静嘉堂文庫美術館より徒歩15分