麦藁手は涼みを得られる夏向きの猪口と思われるかもしれませんが、冬に温かい焙じ茶を飲むのにも好いものだと思います。橙/茶/藍の三色による描線によって絵付けされた簡素なものながら、一つの色が他の色との接触によって変化することで、より多彩な印象を与えています。風そのものではなく、はためいたり、風の作用を受けたものを前にすることで風を感じるように、涼みであったり、温かさであったりというものを物から受け取れるのは、大変穏やかな気がします。
しっかりと手になじむ握りやすい形で、酒盃、湯呑みと季節や気分によって使い分けて頂ける大きさのよさも好ましいところです。
口縁部にホツがありますが、その他は好い状態を保っています。
麦藁手猪口( 江戸後期 )口径 6.9 cm – 高さ 6 cm / 売約済み
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