青銅鉢

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数学上の理論では線の美しさには等式が存在していて、最も美しい定理というものが今も探されているのだそうです。『比率が安定した美感を与える』という法則がおそらく自然に織り込まれていて、さまざまな物を目にする機会を得ても、美妙なバランスを保っていると感じられるものは思う程には見つかりません。長年蒐集に努めておられた目の利いたコレクターの方より、幸運にもお頒け頂くことができました。

托鉢用の金属器だと思いますが、薄作りで、このように線のきれいなものは初めて手にしました。球体状のフォルムのなかに影がすべっていて、緑青の淡緑色が一円に覆っています。僧が食物を受けるのに用いた丸い鉢を「鉄鉢」と呼称しますが、こちらは鉄ではなく、砂張のような合金かと思います。

花映りもよく、小振りな枝などよく似合います。

青銅鉢( 高麗時代 )外径 13.5 cm – 高さ 9.7 cm / 売約済み

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南方美術店

青銅の分銅

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阿片の重さを量るために使われたオピウムウェイトと呼ばれる分銅です。鳥型は割合ありますが、これだけ出来の良い獅子の形のものは初めてです。近年は入手も難しくなりました。鉄ではなく、青銅を使った優れもので、雄勁な佇まいが目を惹きます。

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青銅の分銅 ( 18世紀 ) 幅 3.2 cm – 高さ 4.9 cm / 売約済み

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安南青花鳥文壺

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朱印船貿易以前に作られた古手の安南染付で、鶉のように小さく丸まった壺に花鳥の染付が描かれています。

書画をルーツにもつ所以からか、絵筆による薄い青一色の染付にも技巧のみならず文化としての聲がきこえる様で、灰色の胎に薄い白化粧を施した肌に長閑さを感じていますと、何処からともなく春の訪れを迎えたような心持ちになります。

海底の泥の中にあったことで美しい釉調を保つことのできたもので、当時の中でも出来の良い名品に属するものであったのではないでしょうか。安南古陶に関心のなかった方にもこれならばと親しみを感じて頂ける物のように思っています。

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安南草花鳥文小壺 ( 15 世紀頃 )外径 5 .5 cm – 高さ 5 cm / 売約済み

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黒高麗茶碗

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端正な器形をした黒高麗茶碗です。

色の安定したものを目にする機会は稀で、ただ黒を土に上塗りしただけ──という印象の拭えないものが多い中で、しっかりと色相が深く坐っていると感じられるものを手にするのは初めてです。長らく使われていなかったものと見え、初見こそ渇いた手触りが感じられたものの、暫く手元に置いてよく使い込むことで瑞々しさを得て、茶陶として蘇生した様相を呈し始めています。

面によって生じた陰影と異なり、それ自体に沈着した漆黒釉調の陰を眺めていますと、なにかしら生活の深い意味を伝えているもののように思えてきます。とても純粋な部分を感じ、名品という姿に着替えただけということもなく、使うことを愉しみながら長く手元に置いて頂きたいと感じる良碗です。

全体にカセが見られますが、瑕はありません。

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黒高麗茶碗 ( 高麗時代 / 共箱・仕覆付 )外径 11.8 cm – 高さ 6.5 cm / 売約済み

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