白釉ポット ( イングリッシュデルフト )

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寒さに雪を伴ってしまうとただ日を繰るばかりで、窓覆いを引き下して暖をとり、温かい御茶を沸かしては飲みという日が続きます。趣味や読書に思い耽り、しばらく無聊( ぶりょう )をかこつと、いつの間にか跡切れるようにして雪は溶けているという具合で、寒い寒いとひとりごちていた日も、離れてゆこうという段になると惜しまれるのが不思議です。

オランダのデルフト陶器にもイギリスで作陶されたイングリッシュデルフトと云うものが在ります。穏やかと言うと白くて柔らかいとか、目に優しいなどと云いますが、ここで云うのは新しい杉の鉛筆や、一綴りの紙片などの書き物に交じって、端なく置かれたものに対する親密さのようなものかもしれません。

口縁部に僅かに釉剥げが見られますが、嬉しいことにかなり好い状態で残っています。ニュウの他、中心から二つに割れてしまった物を丁寧に溶着した痕が見られます。

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白釉ポット ( 17 – 18世紀 ) 外径 4.7 cm – 高さ 3.5 cm / 22,000円

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西欧白釉陶器

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低火度で焼かれた軟陶のような釉調で、ゆったりとした筒状の白釉器ゆえに御茶席で建水( 湯こぼし )として用いられていたそうです。

このような形だと西欧では元来何に使ったのだろうと考えているのですが、フェルメールはデルフトの古い筒容器を絵の具入れとして使っていたとも訊くし、ドイツの古い映画では仔牛が草を食む( はむ )のにストーンウェアを使っていたので、よく軟膏であったりクリームを入れた容器と教えられるのには共感できない。町の景色の一番端の方で印象淡く、どこにも属さないでひっそりとしていたのを茶人に拾われて、たまたま建水などに使われてしまったという筋書きの方が愉しいように思います。

胡粉を混ぜたような淡い灰色が白一色の中に斑をつくっていて、象牙のように白皙な色も冬によく合います。下縁部に小さな欠けが二箇所ありますが、その他に目立った傷は見られず水漏れもありません。桐箱が付属します。

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西欧白釉陶器 ( ドイツ 20世紀初頭 )外径 14.7 cm – 高さ 9.6 cm / 売約済み

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春の鎌倉古美術展

明日より二日間、春の鎌倉古美術展に参加します。

http://buddhismart.ec-net.jp/2017-kamakura-haru.html

一階のフランク・ロイド・ライト風に建築された洋間と、二階の畳敷きの部屋とがあって、鎌倉の奥まった土地で、長閑な時間を感じられる避暑地のようなところに会場はあります。混雑もありませんので、皆くつろいでいます。古美術の話ばかりでなく、雑談などできるのがこの催事のよいところで、無用な線引きは存在しません。玄関にはウェルカムシャンパンなども用意されている和みようです。鎌倉観光がてら、お立寄り下さい。

春の鎌倉古美術展
会場 : 西御門サローネ( 旧里見弴邸 )
会期 : 2017年5月6日(土)- 5月7日(日)11時 – 17時30分

http://www.nishimikado-salone.jp/index.html

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南方美術店

安南青花鳥文壺

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朱印船貿易以前に作られた古手の安南染付で、鶉のように小さく丸まった壺に花鳥の染付が描かれています。

書画をルーツにもつ所以からか、絵筆による薄い青一色の染付にも技巧のみならず文化としての聲がきこえる様で、灰色の胎に薄い白化粧を施した肌に長閑さを感じていますと、何処からともなく春の訪れを迎えたような心持ちになります。

海底の泥の中にあったことで美しい釉調を保つことのできたもので、当時の中でも出来の良い名品に属するものであったのではないでしょうか。安南古陶に関心のなかった方にもこれならばと親しみを感じて頂ける物のように思っています。

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安南草花鳥文小壺 ( 15 世紀頃 )外径 5 .5 cm – 高さ 5 cm / 売約済み

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藍九谷 鹿文皿

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表向きのかたちを見ても、鹿の文様というのは愛嬌があって大変可愛らしく、逞しくもなければ器用そうでもない、少し抜けた感じのする絵が佳いと思います。やや変形的な文様の囲いの中に、そっと耳打ちしたくなるような鹿の図。幾分頼りないものではありますが、杳杳たる角を持ち、草の上で臥る(こやる)姿は和みどころです。

高台内に目跡1箇所、高台内外に圏線と銘があります。口縁部に銀直しがありますが、その他好い状態を保っています。

古箱が附属します。

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藍九谷 鹿文皿( 箱付 )外径 14.4 cm – 高さ 2.6 cm / 売約済み

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縞硝子コップ

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陶器では数百年も前のものが幾らでもあるかのようなのに、日本の古い硝子と云うとせいぜい江戸末〜明治の頃の和ガラスを目にする程度で、江戸中期の薄い吹き硝子など博物館でもあまり目にするような機会がないように思います。手の込んだ硝子はほとんどが西洋からの輸入に頼っていたとはどこかで読んだ話ですが、古渡りとして輸入されていた硝子はビードロや義山(ギヤマン)などと呼ばれて大変貴重なのですが、この硝子は古渡りの注文にも思える薄手の造りで、縁に金彩を施し、鎬(しのぎ)のように細やかな面を取った古いバカラの硝子のようでもあります。

ワイングラスなど脚の付いたものと比べてもコップ形のグラスはヨーロッパでも極めて数が少なく、寸法を含めて酒器向きの古いグラスを捜すのは大いに苦労するところです。嬉しいことに疵もなく、程度のよい完好品です。

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縞硝子コップ( 十九世紀 )口径 8.5 cm – 高さ 9 cm / 売約済み

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古伊万里輪線文火入

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むせかえるほど匂った夏草の季節から、秋のごとく熟した実へと移りゆくまで、幾分長かったように思います。その間、板の上に座ったように出歩くことを拒んだり、万やむを得ぬものと覚悟を決めて外を歩いたりして新しく迎えた品々は、盛りだくさんとまでは行かずとも率直に好きなものばかり豊作でありました。

古伊万里の輪線文は数も多くはないものですが、中でも鉄釉によるものは稀ものではないかと云う気がしています。一条の真っ直ぐな線が結び目もなく通って、吸坂手のようにモダンな印象さえある古陶。火入の形状ではありますが見込みまで施釉されているのも珍しく、向付などに転用するにはちと大きい物ですが、花入以外にも用途を見立て易いかもしれません。

無疵・完品。

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古伊万里輪線文火入( 江戸後期 )外径 11 cm – 高さ 8.7 cm / 売約済み

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古九谷香炉

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三つの画題(松、竹、梅)が文人の理想を描いたもの──とは何処かで読んだ覚えがあるものの、そうした型についてとんと関心を持てないために、時々に生ける花であったり、季節に応じて正面の向きを変える少しの所作の方についつい愉しみを覚えてしまいます。

南画など見ていると、人生のかなり深刻な問題を扱っているとは気づかれぬように、わざとどこにでもあるものを描いていると感じることもあって、何も始まらず、何も起こらない1日の憂いが、平凡な問題ながらに不安に満ちていることを、何とかおかしみにしようという試みもあろうかという気がします。

古九谷など手にするのは実のところ初めてで、香炉などは別段使わないのですが、そこに構図として描かれているものが清々しい。多色でも、金彩がよく残っているでもなく、色は剥落に傾いているのに、却って生彩豊かなものに映るのは日本人の美意識に拠るものでしょうか。その癖、寂しい感じがしないので、精神上のより重要な温かさが灯っているようにさえ感じられます。

火舎(ほや)と呼ばれる香炉の蓋は純銀のものが誂えられており、香炉とよく調和がとれています。縁に古い金繕いの他、疵が見られるのは少々惜しいところではありますが、未だ鑑賞の生命を保っていますので、長く手元に置いて愉しんでいただきたい物です。

古箱が付属します。

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古九谷香炉 ( 江戸前期 ) 外径 7.4 cm – 高さ 7 cm / 価格はお問合せ下さい

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安南平壺茶入

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安南では珍しい平壺の形に、象牙の蓋を誂え茶入とした物です。すぐさま一目惚れするのも無理のないもので、御茶など点てぬと云う人でも愛玩したくなる可愛らしさを具えています。

殆どが海底より引き揚げた謂わゆる”海上がり”の物が流通している安南の中で、こちらは引き上げ品ではないためにカセもなく染付けも大変綺麗に残っています。

表千家堀内家宗完の箱書に仕覆も誂えた次第のよいものですが、鑑賞や使い途を立てて頂くにも、茶道具として用いて頂けるようにもなっているのが嬉しいところです。

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安南平壺茶入( 仕覆 / 箱付 ) 外径 8.4 cm – 高さ 4.5 cm / 売約済み

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柿右衛門 濁手茶碗

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濁手と云う純白の色をした磁器の白は、白を帯びているというよりもむしろ白が保存されているといった色をしています。古色のある侘陶のそれは求められないのですが、瑞々しさや色香においては別の意識で以って魅力をそなえており、無地の白磁碗が顔にそっと引き寄せられるとき、華奢な手でこの碗を包み持つ、女性の姿を器物に映すためかのようでもあります。

縁円周をぐるりと鉄釉で色付けし、木炭による簡素なデッサン画や、一篇の詩のように形を整え、盛夏の候に涼みを得られる夏向きの茶碗です。口縁部に窯疵、高台にソゲが見られますが、概ね良い状態を保っています。

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柿右衛門 濁手茶碗 延宝 – 元禄期 ( 1670 – 1690年代 ) 口径 11.7 cm – 高さ 5.7 cm / 売約済み

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