柿右衛門 濁手茶碗

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濁手と云う純白の色をした磁器の白は、白を帯びているというよりもむしろ白が保存されているといった色をしています。古色のある侘陶のそれは求められないのですが、瑞々しさや色香においては別の意識で以って魅力をそなえており、無地の白磁碗が顔にそっと引き寄せられるとき、華奢な手でこの碗を包み持つ、女性の姿を器物に映すためかのようでもあります。

縁円周をぐるりと鉄釉で色付けし、木炭による簡素なデッサン画や、一篇の詩のように形を整え、盛夏の候に涼みを得られる夏向きの茶碗です。口縁部に窯疵、高台にソゲが見られますが、概ね良い状態を保っています。

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柿右衛門 濁手茶碗 延宝 – 元禄期 ( 1670 – 1690年代 ) 口径 11.7 cm – 高さ 5.7 cm / 売約済み

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高麗箸

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箸が転んでも可笑しい年頃──などと云ったものですが、こちらは箸に惚れこみ、目の前に箸があるだけで転げるほどに愉快なのですから、なかなか困っています。

鎌倉の仏画や、室町の古画の剥落を見るように、古銅の緑青が雲煙に霞んだ竹林が一段と深い緑に見えるごとく呈しています。この四角柱、六角柱のひとすじの線が、どのような彫刻も及ばぬ線の美しさを持っていると自分だけが気付いたように喜んでいるのですが、高麗箸を火箸に使うという話を訊いたこともあったように思うので、古くから評価を受けている物なのかもしれません。もし使い途がなかったとしても何かのよすがとなりそうで、二月堂机の机右に置いてじっくりと眺めて暮らしたいような、どうも人には伝わりにくそうな呑気な空想に耽っています。

土の付着したものは四角柱、もう一方は六角柱で一端に装飾が見られます。金閣、銀閣などと言って2つを較べていましたが、色の出方では前者、線の美しさでは後者に軍配が上がるものと思います。

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高麗箸(朝鮮高麗時代)長さ 26 cm 、22.5 cm / 売約済み

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玻璃壺

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宙吹きの硝子の内で、煙が立ちこめたように透明が曇っていて、控えめな膨らみのかたちは髪をシニョンにした女性のようでもあります。

硝子でつくった小壺は何処かで見たことがあるようで、やはり見たことのないもので、ジャワ出土とありますが、色硝子のビーズ以外では初めて目にします。目慣れないためか、生活の一様さの中に突如としてあらわれた玉手箱のような存在として眺めているのですが、ふしぎな程に絵画的/彫刻的なものとも映ります。

小さいものながら手取りに重さを感じる硝子です。しっかりと定着しているように見えますが、銀化による内部の曇りは水を入れると剥がれて、無色の透明になるかもしれません。このままの状態に残してあげたいものですので、花を生けてお使いになる際には落としを入れて頂くか、水を使わない生け方で愉しんで頂きたいと思います。

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玻璃壺 ( ジャワ出土 ) 外径 5.8 cm – 高さ 5.8 cm / 売約済み

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李朝白磁茶碗

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朝鮮では南部のつくりの御茶碗のようですが、きめ細かくやわらかい土に掛かった厚めの釉薬が、もの慣れた人にも、そうでない人にも親しみ好んで頂けそうな御茶碗です。

いっぱい省いて書きますと、白磁は王族の御器のために一般の庶民の使用が禁止されていたものですので、雑器よりもつくりのよいものが主流です。白の持つ高貴さ、純白な清楚さ、高潔さというのは儒教の精神によって特別尊ばれたものですが、それらをリアルタイムに嗅ぎとっていないこちらはごく表面的にしか知らないので、ただ生来からの好みを確実な足場として、そのしとやかさや美しさを玩味しています。

無瑕・完品 / 合箱が付属します。

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李朝白磁茶碗( 李朝後期 )外径 13.9 cm – 高さ 6.1 cm / 売約済み

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李朝堅手盃

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楓の葉を手のひらに乗せて叩くと何とも小気味のよい音が鳴ると訊いて、団扇のように大きな楓の葉が欲しくなった。おそらくは山野に入らなければ見つからないのですが、小さな銀杏の葉を摘んできて、水盤に見立てたデルフトの鉢に水を張って浮かべてみるとなかなか雅味があります。楽隠居の境地でしょうか。

梅花皮(かいらぎ)は、釉薬の縮れて鱗状になったものの呼称ですが、この李朝の盃には井戸盃よりもずっと控えめに高台裏に潜んだ梅花皮があって、これ見よがしに目に入らぬところが好ましいと感じます。和み、知らず識らずのうちに心の糧になる気配と云えばよいでしょうか。

小島の浮かんだような器形の、高さ半分にまで達するほどに底の厚いつくりは熱燗にも最適で、見込みに僅かに覗く釉切れや、御本、轆轤目などが全体に切り離しがたく結びついて調和しているのが好所です。

口縁に一箇所、アタリによって出来たニュウがありますが、実用には支障ありません。

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李朝堅手盃 ( 外径 7 cm – 高さ 4 cm ) 売約済み

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須恵器 長頸壺

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算盤(そろばん)の珠の形をした壺を「算盤壺」と呼びますが、出土に伴い頸が折れてしまっていた長頸壺を研削し整えることで、独特の器形をした算盤型と相成った須恵器の小壺です。自然釉など流れておらず、立ち上がりの低いシャープな造り。人為的な行程を経たものながら、端正な器形は見事です。

花を生けるにはやや浅いためにコツを要するように思いますが、花映りのよさは保証致します。小さく大仰にならない控えめな趣きは、秋を迎え入れるしつらえとしても多くの方に喜んでいただけるものと思います。

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須恵器 長頸壺(6〜7世紀) / 口径 5.5 cm – 外径 9.5 cm – 高さ 5 cm / 売約済み

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李朝白磁壺(初期)

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晩夏の候に涼しげな白磁はまさに涼みであるのだけれど、不思議と今夏は染付や硝子、白磁といったものよりも、木や鉄をよく買って頂いた。その成り行きで留どまった白磁のひとつがこの李朝白磁で、幸いなるかな、幾度となく手にしている内に深く向き合うことが出来たような気がしています。

白磁を評するときに清冽という表現をよく目にするのですが、この李朝白磁はもう少し体温をもったもののようで、掌に収めていると次第に手の熱が磁肌に導わり、ほんのりとした温かみを帯びてきます。素文独特の素っ気なさが感じられないのは、おおらかな形ややや厚くかかった釉薬によるところもあるのでしょうが、この白磁の白は空白ではなくて、繭のようにあたたかなもので密に詰まったもののように感じられて、李朝白磁といえども、すべてに通じて在るものではないような気がしています。

蓋がなくなっていますが、目的に応じて漆蓋や木蓋など誂えると使い途もより多く得られそうです。

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李朝白磁壺(初期)口径 3 cm – 外径 7.5 cm – 高さ 4.5 cm / 売約済み

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分院 白磁盃(李朝後期)

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白磁にうっすらと蒼のある肌合いが美しく、分院後期に煎茶器を模して作られた見立ての盃です。涼感のある夏向きの盃ですので、日本酒はもちろん煎茶器としてもお使い下さい。

ひっつき、スリキズが見られますが、その他好い状態を保っています。

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分院 白磁盃(李朝後期)外径 5.7 cm – 高さ 4.6 cm / 売約済み

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古染付双鶏文皿

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染付けのご紹介が続きますが、こちらも粋な文様の器です。茶人の趣味に応じて注文を受けて作られた古染付ですが、闘鶏図でもあまり雄々しくないのがいい。風雅という言葉を用いてよいか判りませんが、名調子などと云ってはつまらない。紙に筆で描いた絵画よりも、陶磁器ならではの呼吸を備えたところを見て頂きたい器です。

薄いニュウの他、円周縁部に僅かにノミホツが見られます。古染付特有の虫食い(虫食いのように見える小さなピンホール状の釉薬の剥離)が見られますが、全体に好い状態を保っています。

5月発売 和樂(6月号)に、こちらの古染付双鶏文皿を掲載して頂きました。
どうぞ書店にてご覧下さい。

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古染付双鶏文皿(明末時代-清朝時代初期)外径 16 cm – 高さ 2.7 cm / 売約済み

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砂張鋺

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朝鮮高麗時代の砂張(さはり)と呼ばれる金属で、水や酒を盛った鋺(まがり)と呼ばれる器と思われます。手の平に収まる薄造りの椀は大変珍しい。緑青に覆われた風格のある姿は仏具の趣きではありますが、“コロン”とした姿形に和みどころを見出すと、深みを保ちながらも落ち着いて上品なさまが感じられてくる不思議な魅力を備えた椀です。

見立ての花器やオブジェとしてもモダンで力強いものですが、永く手にして頂くことで一層気に入って頂ける物と思います。

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砂張鋺( 朝鮮高麗時代 ) 径 8 cm – 高さ 3.8 cm / 売約済み

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