企画展 5人のコレクション展 vol.1

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有名無名に関わらず、個人のコレクション品を展示する機会を設けたいと日頃より温めていた企画展をこの度開催させて頂くこととなりました。味わい深い鉄の道具、民藝、世界各地の民族のもの、西洋のもの、本格骨董まで、5人の個人蒐集家の集めた珍しいものを店内にて展示販売致します。

N氏 鉄と民藝
H氏 酒器
A氏 東南アジア王朝美術 / 安南古陶
M氏 西洋 / 民族もの
J氏 柿右衛門

*その他、上記以外のものも複数並びます。

企画展 5人のコレクション展 vol.1
会期 : 10/7(土)~10/15(日)
(会期中は全日営業いたします。)
時間 : 12:00 – 19:00
会場 : 南方美術店

順次、商品と併せて出展者のご紹介もさせていただきます。

南方美術店

古唐津平盃

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蒼味をおびた灰色の、日が差したように明るい色が映っている平盃で、口縁部に黒い縁取りのされた“皮鯨”という手の古唐津です。

他から際立っているというよりも、居心地よく、肯定的な空気が漂っていて、人にそれと分からぬように影響を与えるような、折り目正しい姿をしています。些細な点までも好い気配に覆われて、喉につかえた不安のようなものもなく、酒器として愉しみながら持って頂きたいものです。

口縁部に銀直し、銀直しの一部に小欠けが見られます。

古唐津平盃 ( 箱付 ) 外径 10.5 cm – 高さ 3 cm / 売約済み

メールによるご注文こちらから」
別途送料(全国一律)600円/振込手数料がかかります。

南方美術店

世田谷・二子玉川駅より徒歩11分 / 用賀駅10分
世田谷美術館/五島美術館/静嘉堂文庫美術館より徒歩15分

堅手茶碗

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暖かい日が続くので読書をして過ごしていたら、小春も過ぎていよいよ夏だねなどという会話を聞く。暦の上では10月を小春というのだそうで、随分気の早い春だなと思うのですが、小夏はいつかしらと思って調べてみますと6月下旬から7月初旬とまさに小夏なので、日本語というのはつくづく難しいものだと思います。

高科書店というところから出版されているカフカの自選小品集は、活字の大きさ、用紙、版組みまで丁寧に整えられていて好きなものです。灰色表紙の一巻と、それに青や緑を少し加えたような色表紙の二冊を合わせた三冊が並びますと一層綺麗です。ヨーロッパの映画に色の付いた紙袋を風船代わりに遊んでいる子供たちを映した映画がありましたが、そんな空気の一端が感じられるように思います。

白磁と堅手の区別はなかなか曖昧な気がしていて、どこからを堅手と区別したものかまだ正直判らない気もしています。人気を博すものではないとしても、これくらい魅力的なものはないのではないかという思いがあって、素っ気ないなどと評されたら口も聞かないような入れ込みようです。実際に手にして頂けなくては魅力が伝わるとも思えないのですが、また、堅手としてはやや値の張るものとも思いますが、長く大切にしていただける良碗かと思います。

合箱が付属します。

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堅手茶碗 ( 李朝時代 )外径 15.2 cm – 高さ 7.5 cm / 売約済み

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骨董古美術古道具 南方美術店

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三嶋平茶碗

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線彫りしたところに白土を埋めて象嵌にしたものを三嶋と呼びます。菓子器として用いるべきかと思う浅いものですが、平茶碗と書き付けられているように茶陶として古色を帯びるまで使い込まれることで、古陶ならではの魅力を呈しています。ちょうど和文の柔らかさと、漢文の強い力とを両手にそなえたような存在と云えばよいでしょうか。

御茶など点ててみますと、やや浅いとは感じるものの、点て慣れている方には難しくないように感じられます。水分を吸い込むと古色が漲るように発揮され、一段と深い表情を愉しむことができます。段々と樹が青くなって好い心持ちになって、夏向きの平茶碗をという時分になって美しい枇杷色の古陶です。

金繕いが口縁部に見られます。画像には掲載しておりませんが、表千家宗匠による書付箱が付属します。

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三嶋平茶碗( 李朝初期 )外径 17.3 cm – 高さ 4.9 cm / 売約済み

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安南青花鳥文壺

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朱印船貿易以前に作られた古手の安南染付で、鶉のように小さく丸まった壺に花鳥の染付が描かれています。

書画をルーツにもつ所以からか、絵筆による薄い青一色の染付にも技巧のみならず文化としての聲がきこえる様で、灰色の胎に薄い白化粧を施した肌に長閑さを感じていますと、何処からともなく春の訪れを迎えたような心持ちになります。

海底の泥の中にあったことで美しい釉調を保つことのできたもので、当時の中でも出来の良い名品に属するものであったのではないでしょうか。安南古陶に関心のなかった方にもこれならばと親しみを感じて頂ける物のように思っています。

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安南草花鳥文小壺 ( 15 世紀頃 )外径 5 .5 cm – 高さ 5 cm / 売約済み

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黒高麗茶碗

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端正な器形をした黒高麗茶碗です。

色の安定したものを目にする機会は稀で、ただ黒を土に上塗りしただけ──という印象の拭えないものが多い中で、しっかりと色相が深く坐っていると感じられるものを手にするのは初めてです。長らく使われていなかったものと見え、初見こそ渇いた手触りが感じられたものの、暫く手元に置いてよく使い込むことで瑞々しさを得て、茶陶として蘇生した様相を呈し始めています。

面によって生じた陰影と異なり、それ自体に沈着した漆黒釉調の陰を眺めていますと、なにかしら生活の深い意味を伝えているもののように思えてきます。とても純粋な部分を感じ、名品という姿に着替えただけということもなく、使うことを愉しみながら長く手元に置いて頂きたいと感じる良碗です。

全体にカセが見られますが、瑕はありません。

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黒高麗茶碗 ( 高麗時代 / 共箱・仕覆付 )外径 11.8 cm – 高さ 6.5 cm / 売約済み

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李朝 鉄瓶

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朝鮮北西部、中国との国境に近い地で作られていたという鉄瓶。幾枚かの鉄を張り合わせて作った繋ぎ目とフォルムの美しさが相まって、美妙なバランスを形成していると感じます。探しておられた方も多いのではないでしょうか。

内部に錆が出ているため、丁寧に錆を落としてから煎茶など沸かして根気よく使ってゆくことで実用される方もおりますが、花入れや鑑賞として愉しまれる方が無難かと思います。

清朝中期の物とされる事もありますが、土地の性質上、清朝 / 李朝どちらと言っても差し支えないものとされています。

嬉しいことに水漏れもなく、花入れなどにも扱いやすいものです。

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李朝 鉄瓶 ( 1750 – 1820年頃 )外径 16 cm – 高さ 16.8 cm – 把手高さ 27.5 cm / 売約済み

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スリップウェア陶片

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陶片は資料からは得られない知識を補ったり、実際の陶器を手にして仔細に観察して学ぶために使われる標本のようなものですが、中にはその欠け方、割れ方そのものに惚れ込むためだけに存在しているかのような物があるような気がしています。

英国のスリップウェアは主にパイ皿として使われた物ですが、十八世紀の物ともなると完品など手に入るはずもなく、陶片さえほんの小さな欠けらというものが殆んどで、ただ資料として持つのも退屈なのでずっと気に入るものを探していました。

温かなものと云うよりは、感情の暗い道を通って、感受性の奥を刺激されるような感覚でもあります。小さな器としてもお使い頂けますが、机右に置いて思索されるのにも興味深いものと思います。

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スリップウェア陶片 ( 英18-19世紀 )10.8 cm × 7 cm / 売約済み

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朝鮮祭器

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スッカラという真鍮を薄く叩いて伸ばした匙がありますが、同様に真鍮で作られた金属製の祭器です。円柱状の脚に正四角形、丸形などの台が付いたものがあり、個人的には長方形の物が一番好みで飾り台として用いるのに大変綺麗に見せてくれる物でもあります。滅多にないものですので手放したくない程なのですが、そういうものこそ欲しがられる物でもあるために私欲を慎んでおります。大切にして頂けましたら幸いです。

台表面に拭きシミなど見られますが、その他好い状態を保っています。

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朝鮮祭器 ( 真鍮 )15.3 cm × 24.6 cm – 高さ 6.5 cm / 売約済み

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古九谷香炉

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三つの画題(松、竹、梅)が文人の理想を描いたもの──とは何処かで読んだ覚えがあるものの、そうした型についてとんと関心を持てないために、時々に生ける花であったり、季節に応じて正面の向きを変える少しの所作の方についつい愉しみを覚えてしまいます。

南画など見ていると、人生のかなり深刻な問題を扱っているとは気づかれぬように、わざとどこにでもあるものを描いていると感じることもあって、何も始まらず、何も起こらない1日の憂いが、平凡な問題ながらに不安に満ちていることを、何とかおかしみにしようという試みもあろうかという気がします。

古九谷など手にするのは実のところ初めてで、香炉などは別段使わないのですが、そこに構図として描かれているものが清々しい。多色でも、金彩がよく残っているでもなく、色は剥落に傾いているのに、却って生彩豊かなものに映るのは日本人の美意識に拠るものでしょうか。その癖、寂しい感じがしないので、精神上のより重要な温かさが灯っているようにさえ感じられます。

火舎(ほや)と呼ばれる香炉の蓋は純銀のものが誂えられており、香炉とよく調和がとれています。縁に古い金繕いの他、疵が見られるのは少々惜しいところではありますが、未だ鑑賞の生命を保っていますので、長く手元に置いて愉しんでいただきたい物です。

古箱が付属します。

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古九谷香炉 ( 江戸前期 ) 外径 7.4 cm – 高さ 7 cm / 価格はお問合せ下さい

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骨董古美術古道具
『南方美術店』

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