白釉ポット ( イングリッシュデルフト )

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寒さに雪を伴ってしまうとただ日を繰るばかりで、窓覆いを引き下して暖をとり、温かい御茶を沸かしては飲みという日が続きます。趣味や読書に思い耽り、しばらく無聊( ぶりょう )をかこつと、いつの間にか跡切れるようにして雪は溶けているという具合で、寒い寒いとひとりごちていた日も、離れてゆこうという段になると惜しまれるのが不思議です。

オランダのデルフト陶器にもイギリスで作陶されたイングリッシュデルフトと云うものが在ります。穏やかと言うと白くて柔らかいとか、目に優しいなどと云いますが、ここで云うのは新しい杉の鉛筆や、一綴りの紙片などの書き物に交じって、端なく置かれたものに対する親密さのようなものかもしれません。

口縁部に僅かに釉剥げが見られますが、嬉しいことにかなり好い状態で残っています。ニュウの他、中心から二つに割れてしまった物を丁寧に溶着した痕が見られます。

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白釉ポット ( 17 – 18世紀 ) 外径 4.7 cm – 高さ 3.5 cm / 売約済み

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マヨリカ 鳥文碗 ( 陶片 )

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鳥文はペルシャ三彩の影響を受けたスペインのマヨリカ陶の伝統の一部で、それ自体に作家の個性はないのですが、様式的なものという印象はさほどなくて、歴史的に多くの土地の文化を織り込んでいることと、陶片であることとが複雑に絡み合って何かしら心を惹きつけるものがあります。

画面を鑑賞するよりもそれならではの形によって眺められる佳さがあって、動きが少なく、吟味すべきニュアンスがあり、作家の画がそうであるように可視できないものを見ているという感覚は説明が難しい。読書が省いてしまっているものを直截手に取り感じ取るような体感と云えばいいでしょうか。価値も趣意もはっきりとしない物に新しい感触を掘り起こされて、色眩しさも適度に落ち着きが感じられるため長く眺めていることができます。

高台から推定するに直径13センチ、高さ6cm程の碗であったと思われます。高台部分はしっかりと残っており、形のよさなど玩味して頂きたい小品です。

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マヨリカ 鳥文碗 陶片 ( スペイン 15 – 16世紀 ) 9 × 10.2 cm – 高さ 6.2 cm / 17,000円

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西欧白釉陶器

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低火度で焼かれた軟陶のような釉調で、ゆったりとした筒状の白釉器ゆえに御茶席で建水( 湯こぼし )として用いられていたそうです。

このような形だと西欧では元来何に使ったのだろうと考えているのですが、フェルメールはデルフトの古い筒容器を絵の具入れとして使っていたとも訊くし、ドイツの古い映画では仔牛が草を食む( はむ )のにストーンウェアを使っていたので、よく軟膏であったりクリームを入れた容器と教えられるのには共感できない。町の景色の一番端の方で印象淡く、どこにも属さないでひっそりとしていたのを茶人に拾われて、たまたま建水などに使われてしまったという筋書きの方が愉しいように思います。

胡粉を混ぜたような淡い灰色が白一色の中に斑をつくっていて、象牙のように白皙な色も冬によく合います。下縁部に小さな欠けが二箇所ありますが、その他に目立った傷は見られず水漏れもありません。桐箱が付属します。

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西欧白釉陶器 ( ドイツ 20世紀初頭 )外径 14.7 cm – 高さ 9.6 cm / 売約済み

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西洋のタイル

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地形に恵まれた土地には小さな町があって、山や海が光に映って、それ自体が美しいのか、光が美しいのか解らなくなるような気がします。セザンヌが歩いたオレンジ林など、国内に居ては感じられないような色がそこかしこに落ちていて、地中海の土地で描かれたものを目にすると、西洋の風土の穏やかさを僅かでも感じたような、新鮮な林檎を齧った匂いがしてくるような、異国情緒が感じられる気がします。

七センチ四方の小さなタイルで、スペインかとも思いましたが、これはポルトガルの物なのだそうです。こうした色彩が壁や暖炉に使われているなど、美味しい夕食の賑やかな音が聞こえてくるようで、小さな温もりを微かに感じてしまいます。デルフトのタイルと較べると1/4スケールの小品ですが、情味があって可愛らしいのに、剥落した壁画のような古格を愉しむことも出来る一枚かと思います。

西洋のタイル ( ポルトガル 19世紀頃 ) 6.9 × 6.9 cm / 23,000円

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企画展 5人のコレクション展 vol.1

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有名無名に関わらず、個人のコレクション品を展示する機会を設けたいと日頃より温めていた企画展をこの度開催させて頂くこととなりました。味わい深い鉄の道具、民藝、世界各地の民族のもの、西洋のもの、本格骨董まで、5人の個人蒐集家の集めた珍しいものを店内にて展示販売致します。

N氏 鉄と民藝
H氏 酒器
A氏 東南アジア王朝美術 / 安南古陶
M氏 西洋 / 民族もの
J氏 柿右衛門

*その他、上記以外のものも複数並びます。

企画展 5人のコレクション展 vol.1
会期 : 10/7(土)~10/15(日)
(会期中は全日営業いたします。)
時間 : 12:00 – 19:00
会場 : 南方美術店

順次、商品と併せて出展者のご紹介もさせていただきます。

南方美術店

スリップウェア大皿 ( 深鉢 )

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催事を終えると、木や鉄や石の道具のようなものはひと通りなくなってしまって陶器屋さんになる。古い硝子のものが少し残って、何とか陶器一辺倒にならずに済んだことにはほっとしていますが、また好い物を蒐めなければならないということもこれからの愉しみでもあります。

スリップウェアに関して知っている事はあまり多くはないのですが、アメリカに渡った移民が“レッドウェア”なる軟陶を作っていて、石炭オーブンの中でパイを焼くなど、今にも砕けてしまいそうで、形として残っていることが不思議に思われます。小品好みで、大きな物を扱うことは少ないのですが、赤褐色の古色や、煤で黒くなった縁、使い込まれて縁にできた古い欠けなどもバランスがよく、大胆で、しっかりと飾って様になるものはなかなかないように思います。

表側は目立ちませんが、焼成時の縁の欠けから通ったヒビを補修した痕、底部にも同様の補修が見られます。

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スリップウェア大皿 深鉢 ( アメリカ 19世紀 )外径 33.8 cm – 高さ 6.8 cm / 売約済み

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骨董古美術古道具 南方美術店

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江戸硝子盃

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色硝子、うすはり、細かな面をとったもの、一寸小さなもので丁寧につくられているものなど、いくつもの硝子が並んでいます。

酒器としてコンディションのよいものになっているのも嬉しいところですが、ひとつ目の端に置いてあることに嬉しさなど感じていただけたらと思います。

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江戸硝子盃 ( 江戸幕末 – 明治初頭 )15,000円 ~ 22,000円 ( 全10種 )6点御売約

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スリップウェア陶片

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陶片は資料からは得られない知識を補ったり、実際の陶器を手にして仔細に観察して学ぶために使われる標本のようなものですが、中にはその欠け方、割れ方そのものに惚れ込むためだけに存在しているかのような物があるような気がしています。

英国のスリップウェアは主にパイ皿として使われた物ですが、十八世紀の物ともなると完品など手に入るはずもなく、陶片さえほんの小さな欠けらというものが殆んどで、ただ資料として持つのも退屈なのでずっと気に入るものを探していました。

温かなものと云うよりは、感情の暗い道を通って、感受性の奥を刺激されるような感覚でもあります。小さな器としてもお使い頂けますが、机右に置いて思索されるのにも興味深いものと思います。

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スリップウェア陶片 ( 英18-19世紀 )10.8 cm × 7 cm / 売約済み

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縞硝子コップ

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陶器では数百年も前のものが幾らでもあるかのようなのに、日本の古い硝子と云うとせいぜい江戸末〜明治の頃の和ガラスを目にする程度で、江戸中期の薄い吹き硝子など博物館でもあまり目にするような機会がないように思います。手の込んだ硝子はほとんどが西洋からの輸入に頼っていたとはどこかで読んだ話ですが、古渡りとして輸入されていた硝子はビードロや義山(ギヤマン)などと呼ばれて大変貴重なのですが、この硝子は古渡りの注文にも思える薄手の造りで、縁に金彩を施し、鎬(しのぎ)のように細やかな面を取った古いバカラの硝子のようでもあります。

ワイングラスなど脚の付いたものと比べてもコップ形のグラスはヨーロッパでも極めて数が少なく、寸法を含めて酒器向きの古いグラスを捜すのは大いに苦労するところです。嬉しいことに疵もなく、程度のよい完好品です。

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縞硝子コップ( 十九世紀 )口径 8.5 cm – 高さ 9 cm / 売約済み

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ローマングラス(その二)盃

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実のところ盃と呼ぶには小さいのですが、厚手の硝子で山なりに窪んだ見込みを覗いていますと、何かしら汲み入れてみたいと云う気持ちになる小碗です。

東洋では女性が紅(べに)などを指先につけるのに使いそうな寸法ですが、どのようにか使ってみたいと考えていると、やはり酒器にと思ってしまい、皆さまの垂涎の的となりながらも、この少しの寸法の難しさには同じように悩んでおられます。

底部が丸くなっているために、ゆらゆらとして全く安定しないのですが、疵はほとんど見られず好い状態を保っています。銀化もほとんど残っておらず、酒器として用いることが出来れば──と惜しさもありますが、鑑賞としても充分に愉しんで頂けるものと思います。

スペインの美術オークションにかけられた際の書類が付属しておりましたので、ご希望があればお付け致します。

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ローマングラス盃 ( 小碗 / 紀元 3-7 世紀 )口径 4.3 cm – 高さ 2.1 cm / 売約済み

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