秋の鎌倉古美術展

GGM120

週末は恒例の 《 秋の鎌倉古美術展 》 に参加します。
初出店の書肆逆光さんを含め、15店が出店します。
どうぞお越し下さい。

《 秋の鎌倉古美術展 》
2018年11月10日( 土 ) – 11日( 日 )
11時 – 17時
西御門サローネ( 旧里見弴邸 )入場無料
鎌倉市西御門1-19-3

【 HP 】
http://buddhismart.ec-net.jp/2018-11-kamakura.html

南方美術店

丸盆

GEEP171

日延べされた夏を過ぎると、冬支度を前に短い時間がある。ナボコフの短編集が読みたいのですが、とても読み了りそうもない。雀の鼻より短いじゃありませんか──と扁平な顔の男が答える。”雀はもうとっくに南へ行きましたで”。ナボコフ風のこしらえ話であります。

鑿や鉋などによる刳り貫き盆です。大きく構えたものながら細やかな感情の通うもので、大味にならないのが好所かと思います。重みを増したように円熟した古色があり、明瞭な木目は近々と混じり合って、三々五々に散らばった酒器を一つところにまとめて置くと新鮮な気分が滲みます。

塑性変形と云うのか、乾燥による亀裂が口縁部に二箇所見られますが、実用には差し支えありません。平底、ガタつきもなく、立ち上がりも控えめで理想的な木味です。

丸盆 ( 詳細不明 )外径 42.8 cm – 高さ 3.5 cm / 売約済み

メールによるご注文こちらから」
別途送料(全国一律)600円/振込手数料がかかります。

南方美術店 ( 12:30 – 19:00 )
世田谷・
二子玉川駅より徒歩11分 / 用賀駅10分
世田谷美術館/五島美術館/静嘉堂文庫美術館より徒歩15分

李朝白磁徳利

GRHT161

李朝白磁でも乳瓶の形で、脂肪質のやわらかな印象のある徳利です。

白磁のその見た目にも感触にも和らぐ魅力は、生硬に語られるよりも、読み書きの手ほどきのように手にすることによって得られるものがあるので、すぐに巧みな力でとらえられてしまう。雨漏りと評して良いかは判りませんが、古色の好く呈したもので、厚みのある生掛けの釉薬には喉につまった石が溶けたような感触があり、日ごと愛着を増していく替えの利かない魅力があると感じます。白磁の傑れたものが様々にある中でも、殊更に好い感触を得られたものです。

胴部にひっつき、口縁部に小さなソゲとニュウ、高台外縁部にソゲがそれぞれ一箇所見られます。容量でおおよそ200ccと酒器に最も適した嬉しい寸法で、匂い、水漏れもなく、長く使って愉しんで頂けます。

桐箱が付属します。

GRHT160

GRHT165

GRHT162

李朝白磁徳利 ( 乳瓶 ) 外径 6.8 cm – 高さ 17.2 cm / 売約済み

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別途送料(全国一律)600円/振込手数料がかかります。

南方美術店 ( 12:30 – 19:00 )
世田谷・
二子玉川駅より徒歩11分 / 用賀駅10分
世田谷美術館/五島美術館/静嘉堂文庫美術館より徒歩15分

企画展 玩具コレクション 《 2018. 9.22 – 9.30 》

MOC3

派手な宣伝もなく、いつの間にか始まり終わっているようなひっそりとした企画です。

鉄、木、刺繍、文房具、人形、オブジェ、古道具など、なかなか数の集まらないものを約50点揃えました。ほとんどが数千円という遊び心からなるものですが、価格なりに愉しんで頂けると思う物を丁寧に選ばせて頂きました。初心(うぶ)な気持ちと、これまで古い物を見ながら感じたこととを恥ずかしながら見て頂く機会としたいと思います。これから古い物を蒐めはじめるという方にも愉しめる企画展にしたいと思いますので、どうぞお誘い合わせの上お越し下さい。

※ 企画趣旨の都合上、ご購入頂いた品は会期終了後にお引取り / または郵送でのお渡しとなります。

その他、常設販売品も並びます。( 常設販売品は当日お持ち帰り頂けます。)

企画展 玩具コレクション
会期:2018年9月22日( 土 ) – 30日 ( 日 ) – 終了致しました -
時間:12:00 – 19:00 ( * 23日のみ休業日 )
会場:南方美術店

世田谷・二子玉川駅より徒歩11分 / 用賀駅10分
世田谷美術館/五島美術館/静嘉堂文庫美術館より徒歩15分

ビザンチン帝国の青銅貨

GBYZ5

ビロン( billon )というのは銀に少量の卑金属を混ぜた合金、あるいは銅に少量の銀を含んだ合金で、青銅貨とも劣銀貨とも云います。

古い貨幣の愉しさと云うのか、碗形のレリーフはあまりいたずらっぽいので、とても真面目な経済のものとは思えない。慌てて作ったにしろ、おもむろに始まった出来事を、誰も前に進めようとしないで遊んでばかりいるような、銀紙に包まれた3時の茶菓子のような作りが魅力です。

絵柄によってよりも重さで価値が決められていたように想像するのですが、形を含めて分からないことの多いものでもあります。少しでもスケールの大きなもの、型押しのよいものを蒐めています。

GBYZ3

ビザンチン帝国の青銅貨 ( 12 – 13世紀 ) 径 2.5 〜 3 cm / 1p 6,000円

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別途送料(全国一律)600円/振込手数料がかかります。

青銅杯

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東洋では砂張( さはり )という青銅器が古来より在りますが、錫の含有量の違いによってか、それとは異なる古色が地金の上に呈しています。石川県で作られる合鹿椀( ごうろくわん )にも似たフォルムで、ローマ帝国時代の青銅器です。

目に見える旋盤や同心円状の三条の線に形のへしゃげた胴あいの美しさが重なり、舎利容器を除けば、青銅器でこのような形は初めて手にします。形が歪んだことによって生じた斜線や曲線は製図に見られる実線のようで、青銅器時代の鉄器のほとんど、あるいはすべてが隕石から抽出されているという学識は青銅器に於いては当て嵌まらないのかもしれませんが、地上的な美しさとは言えない異質性もあるように思えます。小指ほどの小さなものですが、非常に好きなものです。

4/28、29は 《 春の鎌倉古美術展 》 参加のため店舗は休業致します。
皆さまお誘い合わせの上、ぜひお越し下さい。

5月の営業日は営業カレンダーを更新しましたのでご確認下さい。

GKKF5

GKKF6

古代ローマ 青銅杯 ( 紀元2世紀頃 ) 径 5.5 cm – 高さ 3.3 cm / 売約済み

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南方美術店 ( 12:30 – 19:00 )
世田谷・
二子玉川駅より徒歩11分 / 用賀駅10分
世田谷美術館/五島美術館/静嘉堂文庫美術館より徒歩15分

黒高麗徳利

GKGT120

煙が巻いて燻ったような肌合いの黒高麗徳利です。表層にとどめる靄のある状態は焼成時に由来し、陶器としてその肌を味わうには不成功のものと見えますが、こうした濁りが全く無益とも言えない魅力を呈した物と感じられます。

鉄分の多く含まれる土で、成因を考えると酸化による釉薬の発色に濁りが見られるのかもしれません。鉄釉は佳く発色しており、その上から掛かった青磁釉の施釉部分に万遍なく白い発色が見られます。こうした欠点が好転したと云っていいか分かりませんが、既に形となったものが未だ運動状態にあるかのような動的な印象があり、そうした表情を気に入って頂ければ酒器としても長く愛着をもって愉しんで頂けるのではないかと思います。

発掘物のため全体にカセが見られます。手取りの重さはやや気になりますが、土臭はさほど感じられませんので実用向きです。

黒高麗徳利 ( 箱付き ) 外径 8.8 cm – 高さ 13 cm / 売約済み

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別途送料(全国一律)600円/振込手数料がかかります。

南方美術店 ( 12:30 – 19:00 )
世田谷・
二子玉川駅より徒歩11分 / 用賀駅10分
世田谷美術館/五島美術館/静嘉堂文庫美術館より徒歩15分

地蔵仏 ( 懸仏 )

KJB1

春になると古美術や古道具の催事 / 企画展が催される。俄かに活気を帯びた人々の表情を他所に、そうしたことは余り意識せずに居たいと過ごしていたら、商品を紹介するでもなく、ドングリを隠すリスといいますか、大事なものを見せずに居たような具合になりました。ここではこれらの物から感じた空気の一端を手に取り見ていただく事で、その一部を少しでも共有して頂ければ嬉しいと思います。

掌にあずけて眇めなければその表情が上手く捉えられぬ小さな物ですが、穏和な面様は子供を守る地蔵仏ならではのものと感じられます。どんな風のない日でも枝が動くという具合に、穏やかに坐している姿をみることで心のうちで動くものを見る。信心というものには疎いのですが、こうした物から受ける印象に足止めされる事の意味が大事になり、やがて歳をとることの意味を考えるようになるように、意味を自分で考えなければならないことも次第に増えてきたように思います。

名づけかたの難しいものを大切にしてきた人々に接していると、そこに共通しているのは信じることに対して証拠を求めたりしないことなのではないかと思います。ちょうど言葉に信頼を寄せなくては、言葉と自分とが互いに隔てられたまま進行してゆくように、物が背景のまま過ぎてゆくことがない。形態にこだわったり、意味の文節行為によって遠ざかってしまうのではなく、物を前にして向き合う姿勢にはいつも感銘を受けます。以前にお子さんを連れた若いご夫婦が、更紗の生地に包んだ懐中仏を持っておられて、自己満足だけれど、と言いながら控えめな仕草で包みから出してくれたのも、袈裟を一着に及んだやさしいお顔の地蔵仏でありました。

懸仏というのは壁や柱に掛けるものとされますが、小さなものは衣類や兜に結んだものもあると訊きます。背面の結び目になる金具が外れてしまっているので、掛けるためには少しの工夫が要ります。壁という 《 面 》 より、柱に掛けることで所得るように思います。懸仏の場合、お顔が気に入ったものでなければどうしても親和感というものが得られないと思います。気に入る方がおられましたら持って頂けましたら幸いです。

地蔵仏 ( 懸仏 ) 3.7 cm × 2.5 cm / 売約済み

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別途送料(全国一律)600円/振込手数料がかかります。

南方美術店

白釉ポット ( イングリッシュデルフト )

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寒さに雪を伴ってしまうとただ日を繰るばかりで、窓覆いを引き下して暖をとり、温かい御茶を沸かしては飲みという日が続きます。趣味や読書に思い耽り、しばらく無聊( ぶりょう )をかこつと、いつの間にか跡切れるようにして雪は溶けているという具合で、寒い寒いとひとりごちていた日も、離れてゆこうという段になると惜しまれるのが不思議です。

オランダのデルフト陶器にもイギリスで作陶されたイングリッシュデルフトと云うものが在ります。穏やかと言うと白くて柔らかいとか、目に優しいなどと云いますが、ここで云うのは新しい杉の鉛筆や、一綴りの紙片などの書き物に交じって、端なく置かれたものに対する親密さのようなものかもしれません。

口縁部に僅かに釉剥げが見られますが、嬉しいことにかなり好い状態で残っています。ニュウの他、中心から二つに割れてしまった物を丁寧に溶着した痕が見られます。

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GEDC102

白釉ポット ( 17 – 18世紀 ) 外径 4.7 cm – 高さ 3.5 cm / 売約済み

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別途送料(全国一律)600円/振込手数料がかかります。

南方美術店

世田谷・二子玉川駅より徒歩11分 / 用賀駅10分
世田谷美術館/五島美術館/静嘉堂文庫美術館より徒歩15分

環形 ローマングラス ブレスレット

GRGB165

1960年代にローマに住んでいた方の話に拠れば、遺跡近くで出土した物は未だその辺りに転がっていて、美術品として管理された物ではなかったとも訊きます。投げ遊びに興じる子供たちにとってさながら輪投げの代用品に過ぎなかったのかも知れず、美術品として保護されたもの──という意識を拭い去るような必要もなく、そこからとても自然に、臆することなく何かを嗅ぎ取っていたのではないかと云う気がしています。

こうした輪が古い地図のようなものだったという記述を何かの詩集で見たような気がするのですが、かなり極端で、抒情的な発想ながら、それもありそうな話に思えてくると云っては強弁でしょうか。大理石の英名( マーブル )などはギリシャ語の「 きらめく 」を語源にしたと云う話もあって、見る人の印象によって言葉が作られたように、それぞれの印象によって眺められたら愉しいのではないかと思います。

硝子に銀化した皮膜が見られ、接ぎ目があって不均整な円をしています。繊細なものにつき実用品としてではなく、鑑賞のためのものとしてお愉しみ下さい。

ローマングラス ブレスレット( 4th – 5th Century AD )外径 5.4 cm / 売約済み

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別途送料(全国一律)600円/振込手数料がかかります。

南方美術店

世田谷・二子玉川駅より徒歩11分 / 用賀駅10分
世田谷美術館/五島美術館/静嘉堂文庫美術館より徒歩15分