鉄鉢

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数学上の理論では線の美しさには等式が存在していて、最も美しい定理というものが今も探されているのだそうです。『比率が安定した美感を与える』という法則がおそらく自然に織り込まれていて、さまざまな物を目にする機会を得ても、美妙なバランスを保っていると感じられるものは思う程には見つかりません。長年蒐集に努めておられた目の利いたコレクターの方より、幸運にもお頒け頂くことができました。

托鉢用の金属器だと思いますが、薄作りで、このように線のきれいなものは初めて手にしました。球体状のフォルムのなかに影がすべっていて、緑青の淡緑色が一円に覆っています。僧が食物を受けるのに用いた丸い鉢を「鉄鉢」と呼称しますが、こちらは鉄ではなく、砂張のような合金かと思います。

花映りもよく、小振りな枝などよく似合います。

鉄鉢( 高麗時代 )外径 13.5 cm – 高さ 9.7 cm / 売約済み

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南方美術店

縞硝子コップ

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陶器では数百年も前のものが幾らでもあるかのようなのに、日本の古い硝子と云うとせいぜい江戸末〜明治の頃の和ガラスを目にする程度で、江戸中期の薄い吹き硝子など博物館でもあまり目にするような機会がないように思います。手の込んだ硝子はほとんどが西洋からの輸入に頼っていたとはどこかで読んだ話ですが、古渡りとして輸入されていた硝子はビードロや義山(ギヤマン)などと呼ばれて大変貴重なのですが、この硝子は古渡りの注文にも思える薄手の造りで、縁に金彩を施し、鎬(しのぎ)のように細やかな面を取った古いバカラの硝子のようでもあります。

ワイングラスなど脚の付いたものと比べてもコップ形のグラスはヨーロッパでも極めて数が少なく、寸法を含めて酒器向きの古いグラスを捜すのは大いに苦労するところです。嬉しいことに疵もなく、程度のよい完好品です。

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縞硝子コップ( 十九世紀 )口径 8.5 cm – 高さ 9 cm / 売約済み

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骨董古美術古道具
『南方美術店』

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軟質陶器

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18世紀、ドイツWALLENDORF製の軟質白磁の紅茶葉容器。ヨーロッパの絵柄は日本人には華飾的に感じられて、無地を好む日本人の感性にはフィットしない。それでも時代が遡ると絵も幾らか落ち着いた物があって、絵柄だけではなく形や釉調まで落ちついてくるとようやく好ましい感じがしてくる。日本の初期伊万里(江戸初期)にしかないような、いわゆる’こっくり’とした落ち着いた色は、ヨーロッパの白磁陶器でも同様に時代が遡る程に好ましい印象が出てくる。

1700年末頃、日本の江戸時代後期と考えると、こんなドイツのものでもよく残っていたものだと思わずにはいられません。無地のものばかり探すクセがあるので、絵柄があってもこれくらい落ち着くといいな、そう思うもののご紹介でした。

軟質白磁 紅茶葉容器(ドイツ 18世紀)売約済み

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