漆輪線文水筒

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物寂びた古いブリキの板があって、茶室で花入れに-などと思った処で茶室などある筈もなく、倹しい暮らしに不向きな贅沢品と云ってしまえばそれ迄なのですが、室内の片隅にブリキ板を敷いて筒花入れとして飾ってみたところ、なかなか佳い結果になったということで人に勧めてみるような気力を得たところです。

改めて室内に飾ってみますと、物を配置するという行為で背景がそれまでと変わるというのは、古い物独特の体験だと思います。それまであったはずの空間は変わらない筈なのに、物の配置によって新しい空間へと変容する何かについて自覚することは、言葉による複雑化では言い表し難い。とても単純で、とても直截的な何かによって何かを感じるというだけのことなのですが。

円柱状に形成した木に漆をかけ、金彩を輪線文に装飾しています。こうした形状は火薬入れか水筒に見られるもので、口の造りや構造を見ると火薬を取り出すように出来ていませんので、水筒と見るのが妥当なようです。口先端の付け根部分に経年の傷みが見られ、やや弱くなっています。強い力を加えると折れてしまうかもしれませんが、通常に扱う分には問題ない程度です。花入れとする際に水が必要な場合はガラス管など落しにお使い下さい。金具はオリジナルです。紐は古い物ですが交換されている可能性が高いようです。古い木箱が付属します。

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漆輪線文水筒 箱付( 江戸初期-中期 )寸法:径 5.7 cm – 高さ 30.5 cm / 70,000円

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