算盤(そろばん)の珠の形をした壺を「算盤壺」と呼びますが、出土に伴い頸が折れてしまっていた長頸壺を研削し整えることで、独特の器形をした算盤型と相成った須恵器の小壺です。自然釉など流れておらず、立ち上がりの低いシャープな造り。人為的な行程を経たものながら、端正な器形は見事です。
花を生けるにはやや浅いためにコツを要するように思いますが、花映りのよさは保証致します。小さく大仰にならない控えめな趣きは、秋を迎え入れるしつらえとしても多くの方に喜んでいただけるものと思います。
須恵器 長頸壺(6〜7世紀) / 口径 5.5 cm – 外径 9.5 cm – 高さ 5 cm / 売約済み
「メールによるご注文はこちらから
(別途送料(全国一律)600円/振込手数料がかかります。)
世田谷美術館より徒歩15分