以前に一度取り扱ったことのある黒く煤けたデルフト盃。焼成時に煤を被ったために釉薬内部が灰褐色に変色したものと見られますが、詳しい方によれば泥が染みて変色したものとの見方もあるそうです。
二度とお目にかかれない物と思っていましたが、偶然にも再びの出逢いとなり、これにて暫らく見納めとなりそうな気配です。デルフトの盃では珍しめな大きさ。伝世と云ってよいか判りませんが、長く酒器として使われていたために釉肌が和らかく落ちついており、それが瑞々しく知的で、美しい顔立ちさえ覗かせているように見えるのかもしれません。
古箱が付属します。
デルフト盃(オランダ18世紀)外径 5.3 cm – 高さ 2.8 cm / 売約済み
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